梅雨前線と湿った空気の影響で大雨に 明日にかけ土砂災害等に警戒を
ウェザーニュース / 2023年6月30日 5時48分
日本海の梅雨前線や、前線に向かって流れ込む湿った空気の影響で雨雲が発達し、今日6月30日(金)〜明日7月1日(土)にかけて、日本海側の各地や九州などで大雨となる見込みです。
多いところでは300mm以上の雨が予想され、線状降水帯が形成されるとさらに雨量は増えるおそれがあります。土砂災害や低地の浸水、河川の増水・はん濫等に警戒してください。
局地的には猛烈な雨が降るおそれ
今日は西日本から東海、北陸で局地的に雨雲が発達します。前線に近い日本海側だけでなく、太平洋側にも活発な雨雲がかかる見込みです。活発な雨雲の下では1時間に50mm以上、地形などの影響でより雨雲が発達した場合は、80mm以上の猛烈な雨の降るおそれがあります。
また、低気圧が近づく東北や北海道も日本海側を中心に活発な雨雲が通過し、1時間に30~50mmの激しい雨が降る予想です。
短時間の激しい雨によって道路冠水が発生したり、中小河川や用水路などが急に増水することが考えられます。
湿った空気が大量に流入することで大雨に
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202306/202306300015_box_img1_A.jpg?1688068425)
予想天気図・相当温位
天気図上のピンクで塗られた部分は、空気中に含まれる暖かく湿った空気の量を表す指標のひとつ「相当温位」が339K(ケルビン)以上が予想される領域です。梅雨前線の南側に相当温位の高い領域が大きく広がっています。その中でも、梅雨時期に大雨をもたらす目安となる348K(ケルビン)の領域は、西日本から北陸付近を覆う見込みです。
また、上空1500m付近の風の流れは梅雨前線に沿う西風と、太平洋高気圧の縁に沿う南西の風が強く、湿った空気が強く送り込まれます。短い時間に流れ込む水蒸気の量が多ければ、それだけ雨雲を発達させることになります。
総雨量は300mm以上を予想
その後、明日7月1日(土)は梅雨前線が南下するため、九州、北陸を中心に断続的に活発な雨雲がかかるとみられます。2日(日)夜までの72時間の積算雨量は九州の多い所で300mm以上、北陸でも最大200mm以上に達するおそれがあります。
風の条件などが揃って線状降水帯が形成された場合は、局地的にこれより雨量が増加してもおかしくありません。また、前線の動きによっては2日(日)~3日(月)にかけても九州を中心に大雨が続く可能性があります。
大雨によって土砂災害や河川の増水などのおそれがありますので、気象情報を随時確認して避難の判断を検討するようにしてください。
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