朝から九州で非常に激しい雨 梅雨前線よりも南側で雨雲が発達中

ウェザーニュース

今日6月30日(金)は日本海に停滞する梅雨前線上を低気圧が東進しています。梅雨前線の雨雲は日本海〜朝鮮半島にかかっていますが、暖かく湿った空気の流れ込みが強まっている影響で南側の離れたところでも雨が強まっています。

九州では朝から1時間に50mm以上の非常に激しい雨を観測しているところがあります。梅雨前線本体の雨雲がかかるのは今夜以降ですが、その前から大雨に警戒が必要です。

線状降水帯が形成される可能性も

日本海にある梅雨前線は次第に南下する予想で、明日7月1日(土)夜には九州南部〜本州の南にまで下がる予想です。前線近傍では非常に激しい雨の降るおそれがあります。

ただ、前線の周辺だけでなく、暖かく湿った空気の通り道となっている前線の南側でも雨雲が発達しやすくなっています。前線本体の雨雲が南下してくる前から非常に激しい雨に警戒が必要です。

1時間降水量の日最大値は、福岡県の英彦山で54.0mm、熊本県の多良木で53.5mm、福岡県の大牟田で50.5mmなどとなっていて、非常に激しい雨が観測されています。

地形や風向きなどの影響で雨雲が発達した場合には、1時間に80mm以上の猛烈な雨の降るおそれがあります。また、暖かく湿った空気の影響で線状降水帯が形成されると、非常に激しい雨が数時間にわたり降り続くことで雨量が多くなるおそれがあります。土砂災害や低地の浸水、河川の増水・はん濫等に警戒してください。