西日本で大雨 引き続き河川の氾濫や土砂災害などに警戒を
ウェザーニュース / 2023年7月1日 6時50分
日本海から南下中の梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、非常に発達した雨雲が西日本〜東海・北陸にかかっています。
今日7月1日(土)までが大雨のピークとなります。これまでに降った雨で河川は増水していて、地盤が緩んで土砂災害が発生しやすくなっているため、危険な場所からは避難するようにしてください。
総雨量400mm超の所も 山口などで川が氾濫
昨日未明から九州では激しい雨が降り始め、断続的に発達した雨雲が通過したため、熊本や大分など多いところでは総雨量が400mmを超えています。山口県内でも昨夜遅くに非常に発達した雨雲が通過したため、気象庁は線状降水帯を解析し「顕著な大雨に関する気象情報」を発表しました。
山口県内では河川の氾濫による浸水が発生したところがあり、山陽小野田市の一部には警戒レベル5「緊急安全確保」の避難情報が発令されています。その他の九州、中国・四国の各地にも警戒レベル4の避難指示が発令されています。
洪水害による浸水だけでなく、降り続く雨で地盤が緩んでいるため土砂災害にも警戒が必要です。気象庁はレベル4相当の土砂災害警戒情報を九州、中国・四国の一部に発表して、警戒を呼びかけています。
今後さらに100mm以上の雨が降る予想
7月1日(土)夜までの24時間予想積算雨量
これまでは梅雨前線の南側で雨雲が発達していましたが、今日は南下する梅雨前線近傍の雨雲が九州・四国・本州にかかります。今日夕方までに、九州の多い所ではさらに100mm以上、北陸や東海でも50mm以上の雨量が予想されています。また、線状降水帯が形成された場合は、局地的にこれより雨量が増加することも考えられます。
土砂災害や低地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒し、気象情報や避難情報をこまめに確認して、安全な場所で過ごすようにしてください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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