大雨の中心は九州南部など太平洋側へ 雨が弱まっても土砂災害に警戒を
ウェザーニュース / 2023年7月1日 9時30分
今日7月1日(土)は梅雨前線の南下に伴って、活発な雨雲は太平洋側にかかりやすくなってきました。特に九州南部や四国で雨が強まる可能性が高く、警戒が必要です。
梅雨前線の南側に発達した雲
今朝の時点で梅雨前線は九州北部から山陰付近まで南下しています。梅雨前線の南側には引き続き暖かく湿った空気が次々に流れ込んでいて、雨雲の発達しやすい状況です。
気象衛星・ひまわり9号による雲画像では東シナ海に発達した積乱雲が連なっている様子が確認できます。これらの活発な雨雲が上空の西風によって東に移動し、各地に激しい雨を降らせる見通しです。
九州南部や四国で雨が強まる
愛媛県大洲市の様子
九州北部や中国地方では雨の峠を越え、活発な雨雲は九州南部から四国方面に広がっています。
9時00分までの1時間には愛媛県宇和島市で31.0mmの激しい雨、宮崎県えびの市・加久藤で23.0mm、熊本県人吉市で20.0mmの強い雨を観測しました。48時間雨量は熊本県湯前町・湯前横田で462.5mmに達しています。
広い範囲で土砂災害の危険度が高まっていて、9時00分の時点では山口県、福岡県、熊本県、大分県、宮崎県、愛媛県の一部に土砂災害警戒情報が発表中です。雨が落ち着いた地域でも土砂災害のおそれがありますので、急な斜面には近づかないようにしてください。
九州南部は午後にかけても激しい雨に警戒
7月1日(土)午後の雨雲の予想
この後は活発な雨雲の帯がさらに南下する予想となっています。昼頃までは九州南部から四国の太平洋側で断続的に激しい雨が降り、午後は鹿児島県を中心に雨雲のかかりやすい状況が続く見込みです。
局地的には1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降り、多い所ではさらに100mm以上の雨が降るとみられます。土砂災害に加え、河川の増水や氾濫、道路冠水などのおそれがありますので、引き続き警戒が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
参考資料など
気象衛星赤外画像:NICT-情報通信研究機構
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