大雨特別警報を警報に切り替え 雨が峠越えた後も災害警戒
ウェザーニュース / 2023年7月10日 17時15分
福岡県と大分県に発表されていた大雨特別警報は、10日(月)17時31分までに警報に切り替えられました。現在、特別警報の発表されている地域はありません。
雨が峠を越えた後も、土砂災害や河川の洪水などの危険度は当面高い状態が続くため、警戒を続けてください。
6時間に300mm超のこれまでに経験ない大雨
福岡県久留米市のアメダス耳納山では、9時20分までの6時間に316.0mmの雨量を観測しました。耳納山での1976年からの統計における観測史上1位の値を更新しています。
気象庁の解析で線状降水帯が解析され、非常に激しい雨が同じ場所で降り続きました。福岡県の筑豊地方・筑後地方や大分県西部・北部では、河川の氾濫や土砂災害が相次ぎ、警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令されている自治体があります。
危険な雨のピークは昼前までに越えていて、午後は雨の弱い状態が続いています。
雨がピークを越えても油断は禁物
九州北部地方ではこれまでに降った雨により河川が増水しています。川の水位は雨が弱まった後も上昇を続けることがあるため、決して様子を見に行ったりしないでください。また、浸水している所では道路と川の境がわからなくなるなど大変危険です。雨が弱まった後も油断は出来ません。
また、地盤が緩んでいることにより土砂災害の危険度も高まっています。市町村から発表される避難勧告などの情報をよく確認し、傾斜地など土砂災害の発生するおそれのある地区には近づかないようにしてください。
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