東北や北陸は雨量がまとまるおそれ 九州も局地的に激しい雨に注意

ウェザーニュース

今日12日(水)は梅雨前線の活動が活発になって東北や北陸を中心に雨が強まり、激しい雨の降っているところがあります。週後半にかけて大雨となるので警戒が必要です。

九州では局地的に雨雲が発達しています。関東から西の地域でも、大気の状態が不安定で急な雷雨に注意が必要です。

梅雨前線による大雨が東北や北陸に

雨の予想　12日(水)12時

梅雨前線が日本海から東北方面に伸びていて、前線の南側に沿って暖かく湿った空気が強く流れ込んでいます。

東北や北陸周辺には発達した雨雲がみられ、7時までの1時間に青森県平川市・温川では32.0mmの激しい雨が降り、秋田県大館市・陣場でも26.0mmの強い雨を観測しました。

低気圧や上空の気圧の谷が進んでくるため、昼過ぎにかけて雨が強まりやすくなる見込みです。場所によっては1時間に50mmを超える非常に激しい雨が降るおそれがあり、道路冠水などに注意が必要です。午後からは発達した雨雲が東北南部や北陸にかかるようになり、明日朝にかけて雨が強まる予想です。

また、梅雨前線は14日(金)頃まで東北から北陸付近に停滞しやすく、総雨量が多くなり大雨となることが想定されます。土砂災害や河川の増水・氾濫などの危険性が高まりますので、警戒が必要です。

九州も局地的な激しい雨に注意

九州にも東シナ海から湿った空気が流れ込みやすくなっています。狭い範囲ながらも雨が強まり、一時的には土砂降りになっているところがあります。昼過ぎにかけて雨雲が発達しやすく、場所によっては1時間に50mm前後の激しい雨が降るおそれがあります。

九州北部では先週末からの大雨で被害が出たところや、雨量が多くなっているところでは、短時間の強い雨をきっかけに新たな土砂災害が発生してもおかしくありません。復旧作業や片付けを行っている時に黒っぽい雲が広がるなど天気急変の兆しが出てきたら、作業を中断して安全な場所に移動するようにしてください。

関東以西の地域はゲリラ雷雨に注意

関東から西の地域でも大気の状態が不安定です。気温の上昇や上空の寒気を伴った気圧の谷が通過する影響で、局地的に急速に雨雲が発達します。ゲリラ雷雨に注意が必要です。

激しい雨による道路冠水や落雷による停電、突風や雹(ひょう)が降るおそれもあります。夕方の帰宅時間帯に重なる場合もありますので、最新の情報をこまめに確認するようにしてください。

写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）