勢⼒拡⼤している外来種も!? 気をつけるべきアリの種類
ウェザーニュース / 2023年7月15日 10時20分
夏になるとアリを⾒かけることが多くなります。とても身近な生き物ですが、なかには攻撃性が強く注意したい外来種のアリもいるといいます。
そこで、日本にも入ってきている外来種の危険なアリについて、虫ケア用品最大手のアース製薬に教えていただきます。
危険な外来生物のヒアリとアカカミアリ
ニュース等でたびたび取り上げられた、特定外来生物です。
「ヒアリは南⽶原産です。恐れられている理由は、毒針をもち、攻撃性が強いこと。刺されると⽕傷のような激しい痛みを⽣じ、アレルギー反応によっては死に⾄る危険性もあります。
体長は2.5〜6mm程度とばらつきがありますが、全体に赤茶色で腹部が黒っぽい赤色をしているのが特徴です」
私たちの身近にいるものなのでしょうか。
「ヒアリはすでにアメリカ、中国、台湾など環太平洋諸国に定着しています。⽇本でも2017年の夏、東京・神⼾・名古屋・⼤阪などの港湾で発⾒されました」
ヒアリのほかにも、気をつけるべき特定外来⽣物のアリがいるといいます。
「アカカミアリです。体長は3〜5mm程度で、頭部が褐色で、体色は赤褐色のアリです。裸地や草地等の開けた場所に生息し、土中に巣をつくるのが特徴です。
原産国はアメリカ合衆国南部〜中⽶ですが、国内ではすでに硫⻩島に定着しているほか、沖縄本島などでも発⾒されています。刺されると激しい痛みが生じ、水疱状に腫れます」
アルゼンチンアリにも注意
アルゼンチンアリは南⽶原産で、国内では1993年に広島県廿⽇市市で初めて⽣息が確認され、西日本から中部、関東へと生息範囲を広げてきました。
「アルゼンチンアリは茶褐⾊で体⻑は2〜3mmと⼩型ですが、すばやく動き回ります。1つの巣にたくさんの⼥王アリがいて繁殖⼒がとても強いため、⼤軍団を形成します。土の中だ けではなく、枯葉の下、カーペットの下などでも巣を作ります。また攻撃性も⾮常に強いため、在来種を駆逐し⽣息範囲を広げます」
アリ対策には!?
ヒアリ、アカカミアリ、アルゼンチンアリなどを見つけてしまったときはどうしたらよいのでしょうか。
「まず、アリをむやみに素⼿で触らないようにします。ヒアリは⼟でアリ塚を作りますので、ドーム状のアリ塚があったら、⾜で踏みつけたり、壊したりせず、環境省ヒアリ相談ダイヤルか都道府県の環境部局などに連絡します。絶対に刺激せず、駆除は専⾨家の指導に従います」
退治はどうしたらよいのでしょうか。
「⼀般的なアリの対策にはアリ専⽤の⾍ケア⽤品を使⽤してください。家の中で怪しいアリを⾒つけた場合は、エアゾールタイプの駆除剤を直接スプレーすることですぐに退治できます。1プッシュでも効果の出る屋内⽤スプレーも便利です。
室内などに繰り返し出る場合は、巣ごと退治する必要があるかもしれません。⼈が⽬にする地上のアリは群のほんの⼀部で、外で働いているアリを退治しても、巣のなかに⼤量にいるアリが代わりに出てくるからです。シャワータイプを巣⽳や周囲に散布したり、毒餌剤を設置します」
これからの時期は庭仕事やキャンプなど自然にふれる機会が増えます。アリなどの害虫には注意して楽しみましょう。
※冒頭の画像はイメージです
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