強い勢力の台風5号はさらに発達予想 沖縄は波や風の影響注意

ウェザーニュース

7月24日(月)9時現在、強い勢力の台風5号（トクスリ）はフィリピンの東を発達しながら西に進んでいます。風速25m/s以上の風が吹く暴風域を伴っていて、週後半には台湾方面に進む予想です。沖縄では明日から風や波の影響が出るとみられます。

▼台風5号　7月24日(月) 9時
　中心位置　　　フィリピンの東
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　強い
　移動　　　　　西　10 km/h
　中心気圧　　　965 hPa
　最大風速　　　40 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　55 m/s

台風の目が明瞭に

24日(月)9時の気象衛星(可視画像)

台風は海面水温が高く、発達に適した風の条件の海域を進んでおり、発達を続けています。気象衛星(可視画像)で目が明瞭になってきたことからも、台風が発達していることがわかります。明日25日(火)には非常に強い勢力となり、26日(水)頃に勢力のピークを迎える見通しです。ピーク時の中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/sに達すると予想されています。

沖縄には27日(木)頃に最も近づく見通しで、先島諸島近海は大しけとなるおそれがあります。うねりも加わって波が非常に高くなるため、海には決して近づかないでください。

暴風域に入る確率はかなり低くなってきましたが、風の強まりにも注意が必要です。波や風の影響は台風接近前の25日(火)頃から次第に出始め、28日(金)頃まで続く見通しになっています。今日のうちに飛ばされやすいものは屋内へ片付けるなど、早めに備えを行ってください。


また、台風周辺の非常に暖かく湿った空気の影響で、強い雨や大雨となるおそれがあります。こまめに最新の情報を確認するようにしてください。

台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。
　沖縄県
　　与那国島地方　1 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風5号の名前「トクスリ（Doksuri）」は韓国が提案した名称で、わし（鷲）を意味する語からとられています。

参考資料など

・気象衛星可視画像：NICT-情報通信研究機構