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台風6号接近で九州は24時間300mm超の大雨 広い範囲で暴風にも警戒

ウェザーニュース / 2023年8月9日 10時20分

ウェザーニュース

台風6号(カーヌン)は9日(水)10時の推定で、鹿児島県枕崎市の西南西約110kmの海上を北北西に進んでいるとみられます。

この後も暴風域を伴ったまま九州の西を北上する見込みです。九州は明日10日(木)の午前中にかけて荒天のピークとなりますので、大雨や暴風に警戒してください。

▼台風6号 8月9日(水)10時
 中心位置   枕崎市の西南西約110km
 移動     北北西 10 km/h
 中心気圧   975 hPa
 最大風速   30 m/s
 最大瞬間風速 40 m/s
 暴風域半径  150 km


九州は太平洋側を中心に雨量増加

9日(水)9時までの24時間積算雨量

台風6号の接近前から南東の湿った空気が流れ込んでいる九州や四国の太平洋側は断続的に強い雨が降っています。昨夜からは台風本体を取り巻く、”スパイラルバンド”と呼ばれる活発な雨雲がかかって九州を中心に雨量が増えてきました。

9時00分までの24時間雨量は宮崎県美郷町・神門で352.0mm、鹿児島県錦江町・田代で317.0mmなど、一部では300mmを超える大雨です。"スパイラルバンド"が長時間、同じ所にかかった場合は気象庁による簡易的な判定基準では線状降水帯の一種として扱われることもあります。

発達した雲の帯は鹿児島県付近にかかっていて、今後は台風の進行方向と雨雲の帯の流れ込む向きが一致する鹿児島県内を中心に激しい雨が続きやすい見込みです。

また、台風の周囲をまわる湿った空気の影響で雨雲がかかり続けている宮崎県や大分県、高知県など太平洋側の山沿いでも雨量がかさんでいます。今後24時間で局地的には300mm前後の雨が降り、総雨量がかなり多くなるおそれがあるため、土砂災害や河川の増水等に警戒が必要です。

今夜は九州北部も暴風に警戒

台風6号は上陸をせず、海上を進んでいることから勢力をあまり落とさず、依然として広い暴風域を伴っています。

鹿児島県の一部が暴風域に入っていて、10時までの最大瞬間風速は鹿児島県枕崎市で41.8m/s、大分県佐伯市・蒲江で30.2m/s、鹿児島市で28.9m/s、を観測しました。

今夜にかけても勢力を維持するため九州北部でも次第に風が強まる見込みです。今夜の風の強さの分布をみると、台風の中心に近い長崎県や佐賀県の沿岸部に加え、南東からの風が吹き抜ける豊後水道から関門海峡周辺でも平均で20~25m/sの風が吹き荒れる見通しです。

夜間に風のピークになる所がありますので、飛びやすいものは室内に取り込み、雨戸やシャッターを閉めるなどの対策が必要です。

また、海上では高波が続き、高潮による浸水などのおそれもあるため、併せて警戒をしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。

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