台風7号 紀伊半島で雨量500mm超 山陰も大雨に厳重警戒
ウェザーニュース / 2023年8月15日 9時15分
台風7号は今日15日(火)早朝に和歌山県に上陸しました。台風の北東側に広がる活発な雨雲がかかっている紀伊半島では24時間雨量が500mmを超えています。線状降水帯が形成された山陰でも大雨に厳重な警戒が必要です。
山陰で線状降水帯を解析
紀伊半島では台風に向かって南東から吹き付ける風が紀伊山地にぶつかることで雨雲が発達し、断続的に非常に激しい雨が降っています。9時00分までの24時間雨量は、三重県大台町・宮川で539.5mm、和歌山県那智勝浦町・色川で519.0mmと500mmを超えました。
また、日本海から吹き込む北風によって線状降水帯が形成された山陰や近畿北部でも雨雲が発達して、記録的短時間大雨情報が度々発表されています。鳥取県鳥取市・佐治で238.5mmに達するなど、200mm以上の大雨です。
9時00分現在、各地に土砂災害警戒情報が発表されており、和歌山県を流れる熊野川には氾濫危険情報が発表されています。
山陰では記録的な大雨のおそれ
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202308/202308150135_box_img2_A.jpg?1692057191)
15日(火)夕方の雨雲の予想
午後にかけて台風の北上に伴い、紀伊半島の雨は峠を越える見込みです。
一方で、山陰や近畿北部など日本海に近い地域では、台風の中心が日本海に抜ける夜にかけて断続的に激しい雨が降り、雨量がさらに増加するとみられます。今後24時間で局地的には200~300mmの雨が降る見込みです。記録的な大雨となるおそれがありますので、土砂災害や河川の増水、氾濫などに厳重な警戒が必要です。
大阪市など関西エリアの大都市は台風の最接近後の午後も、南西から吹き込む湿った風の影響で局地的に激しい雨の降る可能性がありますので、今日いっぱいは大規模な冠水や中小河川の急な増水などに警戒をしてください。
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