台風7号 総雨量は紀伊半島や中国地方で500mm超え 今後も土砂災害に警戒
ウェザーニュース / 2023年8月16日 10時45分
台風7号は昨日15日(火)早朝に紀伊半島へ上陸し、近畿地方を通過して夜には日本海へ抜けて行きました。
台風が上陸する前から、紀伊半島や山陰を中心に大雨となり、記録的な雨量となったところがあります。
観測史上最多の雨量となったところも
台風7号(ラン)は、今日16日(水)は日本海を北上しています。台風の通過に伴い、各地で大雨となりました。紀伊半島と中国地方では500mmを超えたところがあり、昨日の夕方から夜にかけては鳥取県に大雨特別警報が発表されました。
おととい14日(月)10時から今日10時までにおける48時間の雨量は、三重県大台町のアメダス宮川では688.5mm、奈良県下北山村では575.0mmを観測しました。また、岡山県鏡野町のアメダス恩原で540.5mm、鳥取県鳥取市の佐治では519.5mmと、観測史上1位の記録を更新する大雨となりました。
この大雨により、各地で土砂崩れや河川の氾濫による被害が発生しています。
さらに、台風の外側を取り巻く発達した雨雲がかかり続けたことによって雨量がかさみ、東海や近畿北部でも大雨となったところがあります。岐阜県関市のアメダス板取で338.5mm、京都府綾部市睦寄で295.0mm、静岡県川根本町で241.0mmを観測しました。
明日は再び雨 引き続き土砂災害などに警戒
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202308/202308160105_box_img1_A.jpg?1692150345)
台風は西日本や東日本から離れつつありますが、南からの湿った空気の流れ込みやすい状況が続いています。今夜にかけても、北陸から東海、近畿、山陰などでは局地的な強い雨に注意が必要です。
これまでの大雨で地盤が緩んでいるため、土砂災害の発生しやすい状況が続く見通しです。しばらくは急な斜面や増水した河川などに近づかないようにしてください。
また、明日は西日本に再び発達した雨雲の広がる可能性があります。大雨となった鳥取県などでも再び雨の強まるおそれがあるため、引き続き警戒が必要です。
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