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暑い時期に食べたくなると言われるカレー 服についたときの対処法と洗濯のコツ

ウェザーニュース / 2023年8月29日 5時10分

ウェザーニュース

「夏といえばカレー!」という人も少なくないのではないでしょうか。カレーに含まれるスパイスには、整腸、食欲増進、消化促進などの効能があり、夏バテ予防に効果的とされています。

夏の定番メニューのカレーですが、困るのが衣類についてしまったとき。汚してしまったときの対処法から、しっかりシミを落とす洗濯など、ライオン株式会社お洗濯マイスターの大貫和泉さんに教えていただきましょう。

なぜカレーのシミは落ちにくい?

お家カレーから本格インドカレー、カレーうどん、スープカレーと、毎日でも食べたいカレーですが、悩みの種となるのがシミです。特に白いシャツなどの衣服につくと、何度洗ってもうっすら残ってしまうことがあります。

「カレーにはたくさんのスパイスが使われていますが、その1つにターメリックがあります。ターメリックには、『クルクミン』という黄色い色素が含まれています。この色素が衣類に残って、やっかいなシミとなってしまうのです」(大貫さん)

知っておきたいNG行為とシミ抜きのポイント

カレーのシミをきれいに落とすには、どうしたらよいのでしょうか。

「ポイントは3つ。シミがついてしまった直後と帰宅後の処理、干し方です。

まず応急処置ですが、汚れがついてしまったらできるだけ被害を大きくしないように、ティッシュなどで固形物をつまみとります。外出先でシミをつけた場合は、水で濡らしたティッシュに汚れを移しとり、その後ティッシュなどで水分を吸います。

とっさにこすってしまいがちですが、汚れが広がってしまうのでNGです。また、飲食店のおしぼりは塩素系漂白剤で処理していることがあり、漂白剤の成分が残っていると衣類の色柄部分が色落ちすることがあるので使わないようにしましょう」(大貫さん)

シミがついてしまった直後にこれだけの処理をしておくと、被害を大きくしないですむといいます。

洗濯の前処理が大切

次に最も大切なのが帰宅後の洗濯です。

「シミは、時間とともに濃くなり、落としにくくなります。できるだけ早めに洗いましょう。このとき、液体酸素系漂白剤で前処理するのがポイントです。

クルクミンは油溶性で、そのまま洗っても落ちにくいので液体酸素系漂白剤を使うのです。生地によっては使えない素材もあるので、必ず洗濯表示を確認しましょう。

液体酸素系漂白剤の使い方は、カレーでシミになっている部分に直接塗布し、そのまま洗濯します。

時間がたったシミの場合は、液体酸素系漂白剤をつけてから洗剤液につけおきします。洗剤液は、衣類が浸かる程度のぬるま湯に濃いめに洗剤を溶かしたものでOKです。30分から2時間つけたら、そのまま洗剤液ごと洗濯機で洗います。

ドラム式洗濯機の場合は、衣類のみを洗濯機に入れ、洗剤を入れて洗います」(大貫さん)

太陽の光がシミを消す!?

洗濯後、干し方にもポイントがあります。

「できれば外干しがお勧めです。クルクミンの黄色い色素は紫外線に弱いため、外干しすることで構造が変わって色が薄くなるのです。ライオンでも、カレーのシミを洗濯した後『外干し』と『部屋干し』で実験したところ、外干しの方がシミが薄くなりました」(大貫さん)

ちなみに、トマトの色素リコピンも紫外線に弱いため、ミートソースなどのシミも外干しの方がよいそうです。

「ただ、色素の構造が変化してシミが薄くなったとしても、汚れそのものは残っています。そのままでは、黄ばみや虫食いなどにつながる可能性があります。シミがついたらすみやかに洗って、汚れをきちんと落とすのが基本です」(大貫さん)

9月に入っても残暑は続きそうですが、美味しいカレーをしっかり食べて暑い夏を乗り切りましょう!

※衣類によっては紫外線で褪色が起こるので、洗濯表示を確認してください

参考資料など

取材協力/ライオン(株) 生活情報サイト「Lidea」(https://lidea.today/)

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