日本の南東で熱帯低気圧が発生 来週中頃に西日本接近

ウェザーニュース

今日19日(土)の15時に日本の南東の海上で、熱帯低気圧が発生しました。来週中頃にかけて日本列島に近づき、西日本、東日本の太平洋側に雨を降らせる見込みです。

次第に大きな雲の渦に

日本の南東の海上に小さいながらも雲の渦が現れていて、この渦が熱帯低気圧と解析されました。周辺は発達した雲がないため、衛星画像ではまだはっきりとしません。

ただ、渦の南側には東西に伸びる活発な積乱雲の帯があり、今後はこの雲を巻き込みながら大きな雲の渦になると見通しです。周辺の海域は海面水温がそれほど高くはなく、熱帯低気圧の発達にはそれほど適した条件になっていません。そのため、現時点では台風勢力まで発達することはない見込みです。

西日本、東日本の太平洋側で雨に

23日(水)の予想天気図

熱帯低気圧は明日20日(日)、小笠原諸島付近を通過する見込みです。

その後は来週にかけてゆっくりと北西に進んで、23日(水)〜24日(木)にかけて西日本に近づく予想となっています。熱帯低気圧と東から張り出す高気圧の間を吹く南～南東の風が、日本列島に湿った空気を次々に送り込む見込みです。

西日本、東日本の太平洋側を中心に雨の降りやすい天気となります。今の所は広範囲での大雨は予想されていないものの、非常に湿った空気が流入するため局地的には雨雲が発達してもおかしくありません。熱帯低気圧の動向に注意が必要です。

参考資料など

気象衛星可視画像：NICT-情報通信研究機構