8月下旬になっても暑い北半球 欧米も熱波で記録的高温に

ウェザーニュース

8月も下旬となりましたが、日本を含む北半球は暑さの厳しい所が多くなっています。欧米で熱波に見舞われており、記録的な高温となった所があります。

フランス南部で40℃超の記録的暑さ

ヨーロッパはスペインなど南欧からフランス南部、イタリアなど地中海沿岸を中心に上空1500m付近で＋21～24℃の非常に暖かな空気に覆われています。

フランス南部に位置するアヴィニョンでは22日(火)に42.0℃を観測。南部の代表都市の一つ、トゥールーズでも38.6℃の猛烈な暑さとなりました。スペインでは内陸部を中心に40℃以上の所が多く、コルドバでは43.4℃を観測しています。

熱波は24日(木)にかけて続き、フランスでは40℃を超えるような猛烈な暑さが予想されることから、当局は熱波に対する警戒を呼びかけています。

アメリカは南部や中西部で高温に

アメリカはハリケーン・ヒラリーの影響で大雨となった西海岸とは対照的に、南部から中西部にかけて高温となっています。テキサス州・ダラスでは17日(木)から連日40℃以上で、ネブラスカ州やカンザス州でも平年を大きく上回って40℃を超えた所がありました。

北米大陸は優勢な高気圧に覆われているため、高温のエリアは南部に留まらず、中西部まで拡大しています。24日(木)にはシカゴでも38℃まで上がる予想で、8月終わりに近づいて今年一番の暑さとなる見込みです。

高気圧の勢力が強いことから、25日(金)頃までは広範囲の熱波が続くとみられ、アメリカ国立気象局は警報を発表して警戒を強めています。