台風12号周辺の湿った空気が本州に流入 関東や東北で強雨のおそれ

ウェザーニュース

9月3日(日)9時現在、台風12号（キロギー）は小笠原諸島・父島の北の海上を西北西に進んでいます。勢力を弱めており、中心付近には発達した雲がほとんどみられません。今日中に熱帯低気圧に変わる見込みです。

▼台風12号　9月3日(日)9時
　中心位置　　　父島の北約270km
　大きさ階級　　／／
　強さ階級　　　／／
　移動　　　　　西北西　25 km/h
　中心気圧　　　1000 hPa
　最大風速　　　18 m/s
　最大瞬間風速　25 m/s

関東の早い所では午後から雨に

熱帯低気圧の北上とともに、熱帯域の湿った空気が運び込まれ、次第に日本列島に流れ込んでくる見込みです。

関東の早い所では今日の午後から雨雲がかかり始め、夕方から夜にかけては次第に雨の範囲が広がっていきます。夜になると千葉県や茨城県など太平洋沿岸で雨の強まる所がある予想です。

遅い時間ほど雨は降りやすくなるため、お出かけの際は雨具をご用意ください。

明日は広い範囲で激しい雨のおそれ

明日4日(月)になると関東に加え、東北の太平洋側にも活発な雨雲が広がる見込みです。上空の気圧の谷の影響も加わり雨雲が発達しやすく、局地的には1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれがあります。

また、熱帯低気圧の進路に近い紀伊半島や四国など西日本でも太平洋側を中心に雨の強まる所があるため油断ができません。

激しい雨による道路冠水や河川の急な増水、総雨量の増加による土砂災害などに注意してください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風12号の名前「キロギー（Kirogi／기러기）」は北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）が提案した名称で、「がん（雁）」のことを意味する朝鮮語からとられています。