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台風13号の「厚みのない雲」が飛行機から撮影される 中心に活発な雲なし

ウェザーニュース / 2023年9月8日 17時15分

ウェザーニュース

台風13号(インニョン)は8日(金)になり東海道沖で動きが遅くなっています。

台風の中心から北東側に離れた所に小さな低気圧が発生し、関東などに大雨をもたらしました。

一方、台風の中心付近には活発な雲はみられず、渦を巻く「厚みのない雲」が上空の飛行機から撮影されました。

写真: ウェザーリポート投稿(ウェザーニュースアプリ)

飛行機が上空を飛べるほどの勢力

8日(金)12時現在の台風13号は、静岡県御前崎市の南南西約180kmにあって、中心気圧は996hPa、最大風速23m/s、最大瞬間風速35m/sと解析されています。

台風が勢力を強めている場合には、発達した雲は上空1万6000m付近にまで達し、周辺では猛烈な風が吹いて気流も悪くなりますので、通常は台風の周囲数百キロは旅客機の飛行が避けられることが多くなります。

台風13号はあまり勢力が強くないため旅客機の上空通過も行われていて、高度1万3000メートルを飛ぶ飛行機からは台風中心の渦を巻く雲を見下ろすことができました。機内から撮影された写真を見ると、雲の高さは飛行機よりも低い所にあり、厚みのない薄い雲であることがわかります。

このように台風や熱帯低気圧の循環による雲を旅客機から見られる機会はあまり多くないため、この雲を見られた方は珍しい経験になったといえそうです。



なお気象衛星画像で見ると、昼間用の可視画像では明瞭な雲の渦が確認出来る一方で、24時間監視可能な赤外画像には明瞭な雲が映っていません。赤外画像は発達して背が高くなった雲を映すため、台風13号の中心付近の発達していない雲をとらえられていないと読み取ることができます。

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