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北海道の「昭和新山」で落石の報道 風化による自然崩落か

ウェザーニュース / 2023年9月26日 17時30分

ウェザーニュース

今日9月26日(火)午後、北海道の昭和新山で落石の報道がありました。昭和新山は1943~45年の有珠山の火山活動で生まれた山です。溶岩ドームと呼ばれる粘性の高い溶岩で形成されています。

溶岩ドームの落石は、新たなマグマの供給により生じることもありますが、風化によって表面が崩れることも多くあります。現時点では有珠山・昭和新山の火山活動に変化は認められていません。

溶岩ドームは風化により崩落するケースがある

北海道の有珠山では1943年の年末から活動を始め、翌1944年から有珠山の東麓で地盤隆起が始まりました。その後、噴火活動が活発になり、8月には高さ100mほどの潜在ドームに成長しています。11月になる溶岩が地表に現れて、1945年の9月にかけて成長を続け溶岩ドームの高さは400m余りに達しました。これが昭和新山です。

昭和新山は溶岩で構成されていて、それほど安定的ではありません。さらに形成されてからすでに80年近くが経過していることもあり、表面は風化していることが考えられます。新たなマグマの供給がなかったとしても、自然に崩壊してもおかしくありません。昭和新山に近いアメダス伊達の降水量はほぼ平年並みです。

現時点で火山活動に関する観測データに変化はみられていません。

なお、有珠山は近年も多くの活動をしている活発な火山です。周辺に訪れる際は最新の火山情報などを確認できるようにしてください。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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