歯磨き粉でキッチンシンクがピカピカ？ “食欲の秋”を楽しくする掃除術

ウェザーニュース

食欲の秋を迎え、自宅のキッチンでも料理をつくる機会が増えそうです。シンクや排水口を今のうちにピカピカにして、秋のお家ごはんを楽しみませんか。

プロ並みにキッチンシンクや排水口をきれいにする方法を、おそうじ本舗の技術アドバイザー・尾崎真さんに教えていただきました。

キッチンシンクをピカピカにするアイテム

キッチンシンクは、毎日のように食器を洗う場所です。スポンジに中性洗剤をつけて食器を洗った後、シンクも洗っているのですがきれいになりません。

どうしたらシンクをきれいにできるのでしょうか。

「キッチンシンクを中性洗剤で洗うのはNGなのです。シンクについた水垢は酸性かアルカリ性か不明のため、中性洗剤では取りきれない場合があります。

正しくお掃除するには、柔らかいスポンジと歯磨き粉を用意してください。スポンジに水を含ませ、歯磨き粉を少量つけます。そのスポンジでヘアラインの目に添って擦（こす）ると、水垢がきれいに取れます。最後に水で流し、雑巾で乾拭きして完成です」（尾崎さん）

なぜ歯磨き粉がいいのでしょうか。

「歯磨き粉には歯に使うやさしい研磨剤が含まれているので、ステンレスを傷つけずに水垢を落とすことができるのです。擦るときは、力の差があるとムラになることがあるので、均等に力を当ててください」（尾崎さん）

シンクと排水口の掃除術

排水口のお掃除術

排水口をきれいにするには、何を使ってどうお掃除すればいいのでしょうか。

「ドラッグストアや100円ショップなどで、重曹とクエン酸を購入してください。あと、家にある古歯ブラシを用意すればOKです。

まず、排水口のゴミ受け皿を取り外し、中にゴミなどがあれば取り除いてください。

次に排水口全体とゴミ受け皿に、重曹とクエン酸を順番にふりかけます。その上にぬるま湯をかけるとブクブクと泡が立つので、そのまま5分ほど放置します。

5分経ったら、排水口の中を古歯ブラシで擦って汚れを落とします。続いてゴミ受け皿を古歯ブラシできれいに擦り洗いすれば完了です」（尾崎さん）

重曹とクエン酸がない場合は、どうすればいいのでしょうか。

「ハイターなど台所用漂白剤の原液を排水口にかけてください。ヌルヌル汚れが分解され、ある程度取ることができます。10分ほど置いたら水を流してよくすすぎ、その後取り外してお掃除しましょう」（尾崎さん）

シンクをきれいな状態に保つポイント

シンクをお掃除しても、乾くと白く曇ってしまいます。どうすればきれいな状態に保つことができるのでしょうか。

「シンクは水を流すたびに水滴が多く残り、それを放置すると水垢になります。この水垢が何層もできると、汚れが付着しやすい状態になってしまうのです。

それを防ぐには、使用したら毎日お掃除して、乾いたきれいな雑巾などで水滴を残さないように拭きましょう。水滴を残さないようにすると、水垢が付きにくくなります」（尾崎さん）

シンクと排水口をきれいに保っておくと、気持ちよく料理を楽しめます。食欲の秋はきれいなキッチンシンクで、おいしい料理をたくさん作ってみてはいかがでしょうか。

参考資料など

取材協力：おそうじ本舗 技術アドバイザー・尾崎真氏