三連休初日 冷えた朝に「だるま朝日」が昇る 蜃気楼の一種
ウェザーニュース / 2023年10月7日 8時50分
三連休初日の今日10月7日(土)の朝は晴れて気温が低下したことで、蜃気楼の一種「だるま朝日」の見られたところがありました。暖かな海面の上に冷たい空気が流れ込んで見られる光景です。
今年は9月下旬以降、見られる日が増えています。日の入りの際には「だるま夕日」が見られることもあります。
空気の温度差により出現する一瞬の現象
太陽が水平線から顔を出した後、太陽がΩ状に見えたり伸びたように見えるこの現象は、一般的に「だるま太陽」や「だるま朝日」と呼ばれるもので、寒い時期の朝夕に時折見られる現象です。
空気の温度が高さ方向に急激に変化している状態の時に風景が歪んで見える「下位蜃気楼」現象によるもので、陸上で十分に冷やされた空気の層と、海面で暖められた空気の層とで温度差が大きくなり、下側に朝日の虚像が見えることで、Ω状…つまり「だるま型」になるとされます。見える時間は数分もない、一瞬の現象です。
空気と水を比較すると、空気は熱されやすく冷めやすい、水は熱されにくく冷めにくい性質があります。そのため、気温差の大きい秋や冬の朝夕には、冷えやすい空気と冷えにくい海水の温度差で「だるま朝日」を見られることが多くなります。
朝晩と昼間の寒暖差にお気をつけて
今朝は東日本を中心に放射冷却現象が効いたことで気温が低くなり、千葉県の鴨川市では最低気温17.9℃、君津市の坂畑では最低気温9.5℃を観測するなど涼しい朝になったことに加え、東の遠い水平線まで雲がない状況だったため、だるま朝日を見ることが出来たようです。
昼間は25℃近くまで気温が上がって穏やかな陽気となりそうです。朝晩と昼間の体感差が大きくなるので寒暖差にご注意ください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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