ストームBabetの影響でイギリスは荒天 ドイツ沿岸では高潮の可能性も

ウェザーニュース

ストームBabetの影響でヨーロッパ各地で荒天となっています。イギリスでは大雨や暴風に見舞われているエリアがあり、ドイツでは暴風に加えバルト海沿岸で高潮が発生する可能性があります。

スコットランドには「Red warning」が発令

大西洋を進んできた発達した低気圧、ストームBabetがイギリスに接近し、風雨が強まっています。

スコットランドでは特に雨量が多くなるとみられ、21日(土)にかけて総雨量は最大で250mmに達する予想です。この地域は1か月の雨量の平年が100mmに達しませんので、かなりの大雨と言えます。洪水や土砂災害などの危険性が高いとして、現地の気象当局は最も高いランクの「Red warning」を発令して、最大限の警戒を呼びかけています。

また、そのほかのエリアでも大雨となり、沿岸部では瞬間的に30m/sを超える暴風となる見通しです。

ドイツ・バルト海沿岸で東寄りの暴風が続く

ドイツではストームBabetと北欧に中心を持つ高気圧との気圧差が大きくなり、強い東寄りの風が継続的に吹く予想となっています。特にバルト海では風が強く、瞬間風速は30m/sを超える見通しです。


同じ風向の暴風が続くことで「吹き寄せ効果」が強まり、沿岸部では高潮が発生する予想です。通常よりも潮位が1m以上、上昇するとみられ、沿岸部での浸水被害が懸念されます。

スペインでも低気圧の影響で雨量の増加している所があり、週末にかけてヨーロッパ各国に影響が拡大する可能性があります。