寒気南下で各地で雷雲が発達 明日にかけて広範囲での雷雨のおそれ
ウェザーニュース / 2023年10月27日 11時0分
日本海側を中心に雷雲が発達し、各地で雷雨や雹(ひょう)に見舞われています。これから明日28日(土)にかけて広範囲で荒天となるおそれがありますので注意が必要です。
石川県で1時間に50mm超の非常に激しい雨
今日27日(金)は上空5500m付近で−21℃以下の寒気が日本列島の上空に流れ込んでいます。さらに気圧の谷が日本海から本州付近で進んできているため、大気の状態が非常に不安定です。
日本海側の各地では午前中から雷雲が発達し、局地的に雷を伴った強い雨が降っています。九州北部ではシアーライン(風の流れが変化する境界線)が明瞭に形成され、その周辺の活発な雨雲の下では、積もるほどの雹となりました。
山陰から北陸、北日本の日本海側にも発達した雲がみられ、石川県輪島市では10時30分までの1時間に53.0mmの非常に激しい雨を観測。土砂災害警戒情報が発表されています。
夕方は近畿などで土砂降りの雨に注意
午後は気圧の谷が南東に進むため、雨の範囲も広がっていきます。日本海側だけに留まらず、まだ晴れている太平洋側でも天気の急変する所がある予想です。
特に北陸から近畿にかけては夕方の帰宅時間帯に活発な雨雲の帯が通過して、土砂降りの雨になる可能性があります。雨のピークは比較的短い時間となりますので、雨や雷が酷い場合は移動の時間をずらすなどすると良さそうです。
関東や東北の太平洋側も内陸部を中心に雨雲が発生する所があるため、油断はできません。
明日は次の気圧の谷が接近
28日(土)午後の降水と寒気の予想
寒気を伴った気圧の谷は二段構えとなっていて、明日28日(土)の午後には次の気圧の谷が日本海に進んできます。北日本の上空5500m付近では−24℃と、今日よりもさらに強い寒気が南下する見込みです。
明日は北日本から東日本を中心に引き続き大気の状態が不安定になり、北陸や東北などで雷雨の所が多くなる見通しです。関東も東京都心など南部を含め、雨の可能性があります。
気圧の谷が明後日29日(日)の午後になってようやく日本列島の東に抜ける予想です。それまでは雨雲の発生、発達しやすい状況が続きますので、局地的な雷雨や突風、雹などに注意をしてください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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