甘さやすっぱさ、ひと目で好みがわかる “柑橘系果実チャート”
ウェザーニュース / 2023年11月5日 13時0分
"冬はこたつでみかん"などとも言われますが、これから寒くなってるとみかんはいっそう身近な果物となります。「みかん」とは、皮をむきやすい小型のかんきつ類の総称で、一般的には圧倒的に収穫量の多い「温州(うんしゅう)みかん」を指す言葉として用いられており、日本の柑橘類の生産量の約70%を温州みかんが占めています(平成25,26年調査)。
しかし、最近では温州みかんだけでなく、さまざまな柑橘類が市場に出回っていて、形も色もさまざま、甘さも酸っぱさもさまざまです。そこで一般的な柑橘類をチャート図にしてみました。
温州みかんを基準にしたチャート
温州みかんは柑橘類の中でも意外と酸味が強いのがわかります。酸味の強い夏みかん系の日向夏(ひゅうがなつ)、同じく柚子系のニューサマーオレンジなどと同じ程度の酸味です。
酸味は温州みかんとほぼ同じ程度の清見(きよみ)オレンジは、甘さが強い分だけ温州みかんより酸味が抑えられているようです。
最も甘みが強いのが不知火(しらぬい)。熊本県果樹農業組合連合会の登録商標である「デコポン」として知られていることが多いかもしれません。酸味も少ないので甘さがきわだつみかんです。
最も酸味が少ないのはポンカンとアメリカ産オレンジです。酸っぱいみかんが苦手、という方におすすめです。グレープフルーツは国産と比べて酸味が強く甘さが弱いことから、国産にはないさっぱりとした酸味が特徴となっています。
品種改良で長期間楽しめるみかん
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202311/202311010185_box_img2_A.jpg?1699157822)
みかんはもともと冬が旬の果物ですが、品種育成が進み、今では10月以前に収穫が始まる早生(わせ)みかんから、3月ぐらいまで長い期間、各産地のさまざまな味を楽しめるようになりました。
みかんにはビタミンCがたっぷり含まれていて、1日約3個食べれば成人の1日の必要量をまかなうことができます。ビタミンCには細菌やウイルスなどに対する抵抗力をつけ、免疫力を高める働きがあり、風邪などの病気予防の効果があると言われています。インフルエンザや風邪が流行する今頃は、毎日欠かさず食べると良いかもしれません。
参考資料など
農林水産省発行「aff」2017年1月号、JETRO「味覚嗜好性調査調査報告書(柑橘系果実)
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