山並みの間に低い虹が架かる 太陽高度が関係
ウェザーニュース / 2023年11月17日 13時30分
低気圧が東に離れて天気の回復した西日本では、こんどは寒気の影響で小さな雨雲が多数発生し、晴れたり雨が降ったりの空模様になっています。
日差しと雨の影響で虹の見えている所があり、太陽高度の関係から山並みに架かる低い虹となっています。
夏場には見られないお昼前後の虹
虹は雨滴が太陽の光を反射するときに見える現象です。観測者からみて太陽の反対方向から42度の円弧状にあらわれます。
朝や夕方には太陽が低いため、円弧の半分近くが見える大きな虹になりますが、太陽が高くなる昼間には円弧のてっぺん付近しか見えなくなるため、山並みにかかる横長の虹が見えることになります。なお夏の期間は太陽が高くなりすぎるため、昼間は地平線より上には虹が見えなくなります。今日の西日本は正午頃の太陽の高さが37度前後だったため、低い虹が架かるのにちょうど良い高度だったようです。
虹が見えるということは、今いる場所は晴れていても、近くでは雨が降っている証拠です。虹は必ず太陽と反対側に現れるため、朝であれば西の空に、夕方であれば東の空に、昼であれば北の空に雨雲があるということがわかります。
今日の西日本では雨雲が西から東に移動しています。北の空の雨雲が直接自分の方向に来ることはありませんが、西の空から雲が迫ってくるとにわか雨になります。
なお、雪が降っているときは虹は見えませんので、虹が見えるときは雪ではなく雨と判断することができます。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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