冷える時季に摂りたい!温め食材をプラスした「ちょい足し白湯」とは
ウェザーニュース / 2023年11月27日 5時10分
11月も後半に入り、急に冷え込むようになりました。冷えに悩む人にとって悩ましい季節の到来です。温かい飲み物で体を温めたいところですが、イシハラクリニック副院長・石原新菜先生は「ただの白湯よりも、ちょい足し白湯を!」とアドバイスします。
健康効果から人気となっているのが「白湯」。より効果的な飲み方について詳しく教えていただきましょう。
冷えは万病のもと
急な寒さに慣れないせいか、体の冷えが気になります。
「冷えがなぜよくないかというと、血管が収縮して血の巡りが悪くなるためです。血液は酸素や栄養、水分などを全身の臓器に運んでくれる大切なものです。
また、人の体は、一定の体温を保つことで代謝や酵素の働き、免疫力などが十分に働くようにできています。そのため体が冷えるとさまざまな不調につながるのです。
冷えからくる不調には、頭痛や肩こり、腰痛、手足の冷えなどのほか、疲れやすい、だるさ、胃もたれ、足のむくみ、目の下のくまやくすみなどがあります。
冷えの自覚がなくても、これらの不調があるなら要注意。朝晩と日中の寒暖差の激しい秋は、冷え対策を忘れないようにしたいものです」(石原先生)
白湯だけでは体を温める効果が小さい!?
体を冷やさないためには、飲み物を温かいものにするのがよいとされています。
「 “冷え”というと手足の冷えなどを意識しがちですが、内臓も冷えやすい部位です。白湯などの温かい飲み物を飲むことは、胃腸を温めることのできる手軽な健康法の1つです。胃腸の働きが活発になり、消化不良や便秘、肌荒れなどが改善する効果も期待できます。
ただ、体の冷え対策としてなら、白湯の効果はそれほど高くありません。白湯も冷めれば水となり、体内の過剰な水分は冷えにつながります。
私がオススメするのは、温め効果のある食材をプラスする『ちょい足し白湯』です。
黒砂糖やしょうが、梅干しのような、体を温める効果のある食材を加えて飲むことで、血流が促されるのです。ドリンクとしてもおいしいので、続けやすいですよ」(石原先生)
「ちょい足し白湯」で温め効果UP
ちょい足し白湯の作り方はとても簡単。人肌から50℃程度のお湯を準備し、食材を足して飲むだけです。
「お湯は、自分の体温より少し温かめにするのがポイントです。1口ずつ、1回10分ほどかけてゆっくり飲みましょう。
おすすめの温め食材は、ショウガ、シナモン、ハチミツ、黒糖、梅干しなど。
ショウガは、蒸してから乾燥させて使うと、温め効果がグンとアップします。100℃のオーブンで1時間半焼いてフードプロセッサーなどで粉々にして、ショウガのパウダーを作り置きしておけば、手軽に使えて便利です。
シナモンは、漢方では『桂皮(けいひ)』と呼ばれ、血行促進や整腸、鎮痛効果などのある薬として使われてきました。パウダーを1〜2振りしますが、スパイスなので過剰に加えないこと。
古くから日本人に愛されてきた梅干しは、温め効果だけでなく疲労回復や食欲増進などにも効果的です。
はちみつや黒糖は、それだけでもよいですが、ショウガやシナモンの白湯にプラスすると飲みやすくなります」(石原先生)
基本的な冷え対策も忘れずに
さらに体を温めるためには、生活で気をつけたいことがあるといいます。
「朝起きたあとは体温が低めになっています。朝食は生野菜で作るグリーンスムージーのような体温より冷たいものを避け、みそ汁やおかゆなどがオススメです。
ほかに軽い運動を取り入れる、毎日湯船に浸かる、腹巻きでお腹が冷えないようにするなど、冷えない工夫をしていきましょう」(石原先生)
今年は暖冬になるとの予報ですが油断はできません。「ちょい足し白湯」などを活用して、寒さに負けず冷えない暮らしを心がけましょう。
この記事に関連するニュース
-
梅雨は「ひざ裏」を温める!イライラ、不眠を解消、ゆらぎの季節を乗り切るカラダの整え方
週刊女性PRIME / 2024年6月1日 8時0分
-
若返りも期待「夕食後16時間は食べません」医師が実践する食事法で腸内環境が改善
週刊女性PRIME / 2024年5月27日 6時0分
-
「20代から漢方を愛用」ラーメンは年2回、健康美の冨永愛が期待するメンタルの支え
週刊女性PRIME / 2024年5月19日 19時0分
-
朝イチのコーヒー、胃腸が弱い… 「どんどん老ける人」の特徴と対策
ananweb / 2024年5月17日 20時30分
-
豚肉で「水」をしっかり補って体内を潤わせ、のぼせを改善【健康長寿に役立つ高齢薬膳】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年5月3日 9時26分
ランキング
-
1避難所生活、今も3000人超 まだ街にがれき 能登半島地震5カ月
毎日新聞 / 2024年6月1日 20時6分
-
2川を流される男児、橋に立ち尽くす通行人…男性は服を脱ぎ捨て迷わず飛び込んだ「死なんでよかった」
読売新聞 / 2024年6月1日 16時44分
-
3公益通報の市職員が自殺 処分の職員が同じフロアに異動 和歌山
毎日新聞 / 2024年6月1日 18時33分
-
44市町で100超の事業所廃業=人口流出、遠い再建―能登地震5カ月・石川
時事通信 / 2024年6月1日 4時44分
-
5【速報】奈良県内約200軒で停電 午前10時半ごろ復旧見込み
ABCニュース / 2024年5月31日 8時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください