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フランスは1か月ほど雨が続く 平年の3倍以上の雨量の所も

ウェザーニュース / 2023年11月19日 11時30分

ウェザーニュース

ヨーロッパは10月以降、度々発達した低気圧が通過して、雨や風が強まっています。特にフランスでは雨が多く、国内では1か月連続して雨を観測し1988年以来の長さです。

大西洋と黒海付近に発達した低気圧

日本時間の19日(日)朝、イギリスの北西に発達した低気圧があり、その周辺の雨雲がイギリスからドイツ、フランスへと広がっています。フランスでは前線に伴う雨雲が通過し、ドイツとの国境に近い東部を中心に雨となりました。

また、それとは別に黒海付近に上空の寒気を伴った低気圧があって、小さいながらも活発な雲の渦を形成しています。低気圧に近いトルコでは大気の状態が不安定になっているため局地的な強雨や突風などのおそれがあり、山間部では大雪が予想されるため、現地の気象当局は警戒を呼びかけています。

低気圧の通り道が形成される

フランスでは10月中旬から雨が続き、10月18日〜11月16日にかけて30日間連続で雨を観測しました。フランスの気象当局によると、これだけ雨が続くのは1988年以来とのことです。


上空を吹く強い西寄りの風、ジェット気流が大西洋北部からヨーロッパを指向し、低気圧の通り道が形成されたためと考えられます。この通り道に沿って低気圧が次々にやってきたため雨が続きました。

11月前半の降水量の平年比を見ると、フランス南西部は平年の3倍以上の雨が降っています。ボルドーでは降水量が300mm以上に達しました。この後、週の前半は低気圧などの影響で、局地的に雨の降りやすい状況が続く見込みです。

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