南太平洋でサイクロンJasperが発達中 来週はオーストラリア接近

ウェザーニュース

オーストラリア周辺では今季初めてとなるサイクロンJasperが発達を続けています。来週にはオーストラリアにかなり近づく可能性があるため、現地の気象当局は監視を強めています。

ピーク時は猛烈な台風に相当する勢力

南太平洋のソロモン諸島近海で発生した熱帯低気圧が勢力を強め、サイクロンJasperとなりました。

ウェザーニューズで世界の熱帯低気圧を監視しているグローバルストームセンターの解析では、日本時間の7日(木)3時の時点で中心気圧が967hPa、中心付近の最大風速は40m/sに達しています。雲の画像を見ても、大きな渦を形成している様子が確認できます。


今後はさらに発達を続け、勢力のピークになるとみられる8日(金)3時には最大風速が55m/sと、猛烈な勢力の台風に相当する強さとなる見込みです。

9日(土)以降は西寄りに進路を変え、来週にかけてオーストラリアのクイーンズランド州に近づくと予想され、代表都市のケアンズなども風雨が強まる可能性があります。オーストラリア気象当局はクイーンズランド州のどの地域に影響が出るかに関しては不確実性が大きいとして、監視を強めています。

出典・参考
気象衛星画像：NICT 情報通信研究機構