北海道・雌阿寒岳で火山性地震が増加 噴火警戒レベルは1を継続

ウェザーニュース

北海道の雌阿寒岳で火山性地震が増加し、今日だけで200回近くに達しています。噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)が継続中です。

6月にも火山性地震が増加

気象台によると、雌阿寒岳では今日8日(金)6時頃からポンマチネシリ火口付近を震源とする振幅の小さな火山性地震が増加し、8日(金)0時から12時までの地震回数が197回（速報値）となりました。

火山性地震の日回数が100回を超えるのは今年6月30日以来です。この際はすぐに地震活動が収まり、平常の状態に戻っています。


なお、ポンマチネシリ火口の噴気の状況や地殻変動の状況に特段の変化はありません。今後の火山活動の推移に注意してください。

防災上の警戒事項等

火口内に影響する程度の噴出現象が突発的に発生する可能性がありますので、火口内や近傍では火山ガスや火山灰噴出に注意してください。

火山性地震とは

火山体またはその周辺で発生する地震のことを火山性地震と呼びます。マグマの動きや熱水の活動などに関連して発生するものや、噴火に伴うものがあります。

火山によっては火山活動が活発化した際に多く発生する傾向がありますが、地震の増加が即、噴火につながるわけではありません。