北欧にハリケーン並みの低気圧 ノルウェーでは風速50m/sのおそれ

ウェザーニュース

低気圧がハリケーン並みに猛発達しながら北欧に近づいていて、ノルウェーでは最大で50m/sの暴風が吹き荒れるとみられます。気象当局は厳重な警戒を呼びかけています。

低気圧の中心に気圧は940hPa台に

「Ingunn(インガン)」と命名された低気圧がノルウェー海を進んでいて、日本時間の2月1日(木)夜にかけてノルウェーの沿岸部に近づく見込みです。

ヨーロッパの広い範囲が暖かな空気に覆われていた所に、上空5500m付近で−36℃以下の強い寒気が南下したことで低気圧は急速に発達し、中心気圧は940hPa台とハリケーン並みの強さとなっています。

すでに北欧の各地で風が強まっていて、ノルウェーの沿岸部では瞬間的に40m/sを超えるような暴風を観測しました。今後はさらに風が強まって50m/sに達する可能性があります。ノルウェーの気象当局は外出が危険であるとして警報を発表し、最大限の警戒を呼びかけています。


ノルウェーは日本時間の1月27日(土)にも荒天に見舞われたばかりで、相次ぐ嵐による影響が懸念される状況です。