1月の世界の気温は過去最高に 昨年の高温傾向が継続
ウェザーニュース / 2024年2月9日 11時45分
コペルニクス気候変動サービスは、1月の世界の平均気温が過去最高を更新したと発表しました。記録的な高温となった2023年の傾向は年明けも続いている状況です。
寒気の南下に偏り
EU=欧州連合の機関であるコペルニクス気候変動サービスによると、2024年1月の世界の平均気温は13.14℃と、1991年から2020年の平均気温を0.70℃上回り、1月としてこれまで最も高い記録より0.12℃も高くなりました。
1991〜2020年の平均値との気温の比較の分布を見ると、寒気の影響を受けたエリアに大きな偏りがみられます。世界的には赤く表示された気温の高いエリアが広く分布し、北アメリカ大陸北東部や中東などで顕著な高温となりました。日本や韓国など東アジアも暖冬です。
一方で、北欧やロシア東部、カナダ西部など極端な低温となったエリアもみられ、寒気の流入が局地的であったことを示しています。ノルウェーやスウェーデンでは記録的な低温を観測した地域もありました。
また、エルニーニョ現象が継続している影響もあり、海面水温も記録的に高く、気温の上昇にも影響していると考えられます。
日本は記録的暖冬の可能性
日本も1月の気温は平年よりも大幅に高く、平均気温の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は+1.32℃で、過去3番目の高さになっています。
2月も北海道の一部をのぞいて平年よりも気温の高い傾向が継続し、特に九州から四国で季節外れの暖かさの所があります。この先も寒気の南下は一時的で、全国的に気温の高い状態が続く予想です。
冬(12〜2月)の日本の平均気温は2年連続して過去最高を更新しています。今冬も過去最高に迫るような暖冬となる可能性があります。
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