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「春眠暁を覚えず」の春でも、スッキリ起きるための3つの習慣

ウェザーニュース / 2024年4月1日 9時30分

ウェザーニュース

三寒四温の日々ですが、暦のうえではすでに春の盛りを迎えています。

厳しい寒さもピークを過ぎ、体にやさしい季節が来たというのに、体の不調を訴える人が少なくありません。この時季、多くなるのが「眠くなる現象」です。日中うとうとするだけでなく、朝スッキリ起きられない人が増えます。

なぜ春は眠くなるのか、どうしたらシャキッと過ごせるのか、睡眠コンサルタントの友野なお先生に伺いました。

なぜ春は眠くなるの?

「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず」ということわざがあるように、春はよく眠れるはずです。それなのに、朝スッキリと起きられないのはどうしてでしょうか。

「春の眠気は、夜にぐっすり眠れていないからです。春の夜の眠りを妨げる理由は、大きく3つあります。

1つ目は、寒暖差です。これに体が対応できなくなると自律神経が乱れ、昼夜のリズムが崩れて安眠が得られなくなります。

2つ目は、花粉などによるアレルギー症状です。鼻が詰まって口呼吸になり、口内が乾いて健康な呼吸ができなくなります。

3つ目は、環境の変化です。進学や就職、職場の異動など、春は慣れない状況に置かれやすく、ストレスや心身の疲労で快眠から遠ざかってしまいます」(友野先生)

では、どうすればスッキリ目覚めることができるのでしょうか。友野先生は、3つの習慣を身につけることが大切だといいます。

スッキリ起きるための3つの習慣

(1)朝起きたら太陽の光を浴びる
「起きたらすぐ、太陽の光を浴びることを習慣づけてください。遮光(しゃこう)カーテンなどで光を遮(さえぎ)っている人は、少し開けて寝るといいでしょう。朝起きてすぐ、窓際に立つことも効果的です。

起床時刻に明るくなる(1000ルクス)よう自動制御された光環境調整室で目覚めの気分を測定した研究では、起床時の眠気や疲労感が少ないことが報告されています。

人は、明るい光を知覚すると、睡眠を促すホルモン『メラトニン』の分泌が抑制されます。メラトニンは朝の光を浴びてから15時間後に分泌が始まるので、決まった時間に朝の光を浴びるようにすると、規則正しい快眠に導く習慣になります」(友野先生)

(2)足首を温める
「足首を温めてください。人は眠くなると手足が温かくなりますが、これは内臓の温度が手足に逃げることで、眠くなるメカニズムが働いているのです。内臓の温度を下げるためには、手足を温める必要があります。

内臓の中でも、脳の温度を下げると効果的です。枕カバーに接触冷感素材のものや麻素材のものを利用すると良いのですが、特に朝晩など春は気温が下がることも多いので、暖かくなったと油断せずに、体の冷えには気をつけなければなりません。

おすすめは、レッグウォーマーを着用することです。足首は筋肉量が少ないのでなかなか温まりにくいのですが、夜のお風呂上りにすぐ着用すると安眠に役立ちます。

足首と同時に、首や手首を冷やさない習慣をつけることも大切です」(友野先生)

(3)耳もみじゃんけん
「布団の中で簡単にできる、耳もみじゃんけんの習慣をつけましょう。耳には多くのツボがあり、刺激するとしっかり目覚めることができます。

“グー”は、人差し指と親指で耳の上と下をくっつけるように丸めます。“チョキ”は、人差し指と中指で耳を挟んで上下に動かします。“パー”は、耳の周りをつまんで上、中央、下と、外側に引っ張ります。

これを数回繰り返すと、耳が温まって頭がクリアになり、シャキッと目覚めることができます。顔のむくみ対策にもなるので、ぜひ習慣づけてください」(友野先生)


3つの習慣は、どれも簡単にできそうですね。夜はぐっすり眠り、朝はスッキリ目覚めて、新たな春のスタートに備えましょう。

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