春分の日は全国的に荒天 雷雨や突風、雹などに警戒 山沿いは大雪に

ウェザーニュース

今日20日(水)・春分の日は、強い寒気を伴った低気圧が通過するため大気の状態が不安定になり、局地的な強い雨や雪、落雷、突風などのおそれがあります。本州山沿いは大雪に、低気圧通過後は暴風にも警戒が必要です。

強い寒気南下で大気の状態が不安定

今日の朝は低気圧が北陸付近に進み、東北日本海側から北陸、近畿から中国地方を中心に雨が降っています。7時までの1時間に鳥取県米子市で3.5mm、新潟県相川で6.0mmの雨を観測しています。

上空5500m付近には−36℃以下のこの時期としては非常に強い寒気が流れ込み、周辺では大気の状態が非常に不安定になる見込みです。夜にかけて東日本へ進む予想です。

3月になって地上気温が高くなっている一方で、上空に強い寒気が流入することで積乱雲が空の高い所まで発達しやすくなります。強い雨や雪を降らせたり、活発な雲が通過するタイミングでは雷や突風、雹(ひょう)などを伴う可能性が高まります。

午前中は晴れる関東なども午後は天気が急変する所がある見通しです。

低気圧の通過後は暴風のおそれ

風の予想

低気圧の通過後は西から高気圧が張り出してきます。低気圧が発達して東西の気圧差が大きくなるため、北寄りの風が強まる予想です。

今日午後の風の分布を見ると、西日本から東日本の広範囲に濃い赤色で示された平均風速20m/s以上のエリアが広がります。

西日本では朝から風が強まり、暴風警報が発表されている所もあります。東日本では午後に風が強まり、瞬間的には30m/s前後の暴風となる予想です。

交通機関に大きな影響が出ることが想定され、飛来物や停電などの影響も考えられます。特に関東は夕方の帰宅時間帯に風のピークとなる可能性がありますので、予定の変更もご検討ください。

本州山沿いは21日(木)にかけて大雪のおそれ

積雪の予想

低気圧周辺の発達した雲が通過するタイミングでは本州の山沿いを中心に湿った雪が降り、短時間に積雪が急増するとみられます。低気圧が通過した後も日本海側は寒気の影響で雪が降りやすく、平野部でも雪の所が多くなる見込みです。

明日21日(木)にかけて大雪となり、積雪の増加量は北陸や東海北部、甲信北部の山間部で50cm以上に達する予想となっています。中国山地や北陸〜東北の内陸部、山沿いでも10〜30cmのまとまった雪が降る予想です。

積雪が増加し、車での移動には冬用タイヤかチェーンなどの滑り止めが必要になります。強い雪や吹雪によって視界不良となるおそれもありますので警戒が必要です。