3月の日本はこれまでの高温傾向が若干緩和 1月や2月に比べ平年に近づく
ウェザーニュース / 2024年4月2日 10時40分
3月の日本の平均気温は平年より0.23℃高く、14か月連続で平年を上回りました。ただ、1月や2月のような記録的な高さではなく、高温傾向は若干、緩和しています。
3月上旬の気温が低く桜の開花に影響
都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、3月の日本の平均気温偏差は+0.23℃でした。これで昨年の2月以降、14か月連続で平年を上回っています。ただ、平年との差は1月の+1.23℃、2月の+1.83℃に比べると大幅に小さく、かなり平年に近い水準です。
2月の終わり頃から南下してきた寒気の影響が3月の上旬にかけて継続し、全国的に気温の低い傾向が続きました。この影響で桜の開花が当初の予想よりも遅れ、東京では2012年(3月31日開花)以来12年ぶりの遅いの開花となっています。
3月中旬にも一時的な寒気の南下があり、月末に記録的な暖かさとなったものの1か月の平均では平年をわずかに上回る水準に留まりました。
※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
降水量は全国的に多い傾向
また、太平洋側に前線が停滞し、活動が活発になる時期があったため、降水量が多かったのが特徴的です。
静岡市は3月の降水量が433.0mmと観測開始以来初めて400mmを上回りました。長野市や奈良市、長崎市など10の観測地点で3月の観測史上1位を更新しています。
夏にかけては高温傾向が続く見通し
ただ、4月以降は高温傾向が予想されます。気象庁が発表した長期予報では、4月が全国的に平年より高くなる見込みで、5月、6月も西日本、東日本で平年より高く、北日本で平年並みか平年より高い予想です。
夏にかけても平年よりも高めで経過する可能性が高く、3月の緩和は一時的と考えられます。今年も早い時期から暑さが厳しくなり、熱中症のリスクが高まるおそれがありますので、十分に注意をしてください。
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