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口永良部島 2週間ぶりに噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げ 鹿児島

ウェザーニュース / 2024年4月13日 12時35分

ウェザーニュース

今日4月13日(土)、鹿児島県・大隅諸島の火山 口永良部島(くちのえらぶじま)の噴火警戒レベルが、レベル2(火口周辺規制)からレベル3(入山規制)に引き上げられました。口永良部島では3月27日に噴火警戒レベルが引き下げられていたため、2週間ぶりのレベル3です。

新岳火口及び古岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。

レベル2に引き下げ後、再度の引き上げ

屋久島の西にある口永良部島では、4月に入り主に古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震が多い状態で継続しています。

同様の火山性地震は2023年6月以降増加したものの、今年1月中旬頃から減少していたため、3月27日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き下げられていました。

古岳火口も数百年前まで噴火を繰り返す

口永良部島では有史以降は新岳での噴火活動が活発です。新岳火口では2015年5月に大きな噴火が発生して、火砕流が海岸に達し噴火警戒レベル5に引き上げられた時期がありました。

一方の古岳火口は、堆積物による年代測定法によると、数百年前まで火砕流を伴う噴火が発生していたと考えられています。有史以降では噴火は確認されていませんが、火口からの噴気はたびたび確認されています。「古」という名が付いているものの、火山という時間スケールでみるとさほど古いとはいえません。

火山活動の状況及び予報警報事項

口永良部島では、4月に入り主に古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震が多い状態で経過しています。

人工衛星からの電波を用いたGNSS連続観測では、2023年6月下旬頃から11月頃にかけて古岳付近の膨張を示す変動が観測されており、現在も膨張した状態が維持されています。

気象庁は、新岳火口及び古岳火口から概ね2kmの範囲、及び向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとしています。

▼対象市町村等
火口周辺警報:入山規制等
 鹿児島県屋久島町

防災上の警戒事項等

新岳火口及び古岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。

風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。

地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

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