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北海道にも到達! 要注意のセアカゴケグモ、身近な場所で見つけたらどうする?

ウェザーニュース / 2024年5月15日 5時10分

ウェザーニュース

陽射しが心地よく外で過ごすのが楽しい季節ですが、虫と遭遇する機会も増えてしまいます。なかでも「咬まれると激しく痛むこともある」と注意喚起されているのがセアカゴケグモです。

今や北海道でも分布が確認されるなど、ほぼ全国に生息しているといいます。セアカゴケグモの生態や被害にあわないためのポイントなど、虫ケア用品最大手のアース製薬に教えていただきます。

触ると危険! 普通のクモと何が違う?

近年、外来の危険生物の増加が話題となることが増えています。これからの季節に注意したいのがセアカゴケグモです。

「セアカゴケグモは、1995年大阪府高石市で初めて発見されました。その後、大阪府南部や兵庫県南西部で広く発見され、現在では全国的に広がっている毒グモです。

本来、東南アジアやオーストラリアに生息しているクモで、日本で特定外来生物にも指定されています」

よく見かける在来のクモと区別はつけられるのでしょうか。

「セアカゴケグモのメスは球体状で、体長約10mm、脚を広げると約30mmです。セアカゴケグモ(背赤後家蜘蛛)の名の通り、黒く丸っこい身体で背中に赤い帯状の模様があるのが特徴で、お腹側にも砂時計状の赤い模様があります。

オスは体長約4mmと小さく、全体に茶色で細い体をしています。メスのように赤い模様もなく、同じクモには見えません」

被害のピークは夏でも油断はできない

セアカゴケグモは、身近な場所にひそんでいる可能性があるといいます。自宅の庭などで発見したという声も寄せられています。

「セアカゴケグモに攻撃性はないのですが、あやまって素手で触れると危険です。咬まれると最初は軽い痛みでも時間とともに激しい痛みとなり、局所の腫れ、めまい、嘔吐などの症状が見られます。咬むのはメスだけです」

セアカゴケグモは、どんなところを好むのでしょうか。

「セアカゴケグモが生息している場所は、日当たりがよく、暖かく、巣を作ることができる隙間があり、エサとなる昆虫などが多くいるところです。

具体的にはベンチの裏、側溝のふたや裏側、ガードレールの支柱、石垣やコンクリートの塀、墓石の隙間などに巣を張り生息しています。1匹見つけると、周囲に他の個体がいることもあるので注意が必要です」

被害にあわないためには

「セアカゴケグモは4~10月頃まで活動しています。繁殖期である初夏~初秋にかけて被害は多くなりますので、生息場所に注意し、対策をすることが重要です。

もしセアカゴケグモを見つけたら、絶対に触らないこと。他のクモ同様に、クモ専用もしくは不快害虫用のエアゾールタイプの駆除剤で駆除してください。

万が一咬まれた時には、すぐに傷口を流水や石けん水で洗います。最初は軽い痛みでものちに激しい痛みとなり、局所の腫れ、めまい、嘔吐などの症状が見られることがあります。早めに医療機関を受診することをおすすめします」

夏に向けて自然に触れる機会が増えれば、思いがけず危険な生物と遭遇することもあるものです。安心して過ごせるように、正しい知識でリスクを減らしましょう。

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