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刺されたらどうする? 5〜6月に気をつけたい毛虫の正体

ウェザーニュース / 2024年5月22日 5時10分

ウェザーニュース

陽射しが明るく風も爽やかな5月らしい日が続いています。この季節は散歩やガーデニングなど、屋外での活動で注意したいのが毛虫です。

「毛虫対策は手に負えなくなる前に」と、虫ケア用品最大手のアース製薬はアドバイスします。毛虫に触れてしまったときの注意、駆除のポイントなど教えていただきましょう。

5〜6月に注意したい毛虫の正体とは

庭木や生け垣などにつく毛虫に注意したい季節がやってきました。身近な場所で見つけたとき、危ない毛虫を見分けられるでしょうか。

「ケムシ類は、ガの幼虫で、体がたくさんの毛に覆われていて有名なのが、『チャドクガ』です。チャドクガは、ツバキ、サザンカ、茶などツバキ科植物の葉をたべることから、植え込みや生垣などで発生します。

幼虫は、毒針毛(どくしんもう)と呼ばれる毒を持った毛に覆われています。庭木の手入れで触れることが多いため、触れないように注意が必要です。

ほかに、見かけることが多いのが『アメリカシロヒトリ』で、毛はありますが毒針毛はありません。街路樹などで大量発生して、葉を食いつくしてしまうこともあるようです」

チャドクガは、なぜ危険なのでしょうか。

「チャドクガの毒針毛は1匹あたり約30万本あり、毒成分が含まれています。触れてしまうと、皮膚に炎症反応を起こします。しかも毒針毛は0.1mmと、肉眼では見えないくらい微細で、抜けやすく、触れたことに気付かない場合も多いため注意が必要です。

毒針毛を持つ幼虫が出現するのは5~6月、8月~9月の年2回です」

毛虫に触れたときのNG行動と正しい対策

チャドクガの毛虫に触れてしまったときは、どうしたらよいのでしょうか。

「皮膚に毒針毛が触れてしまった直後は、こすったりかいたりしないこと。毒針毛をテープなどで除去して、石鹸などを泡立てて洗い流します。皮膚炎の症状がある場合は、皮膚科を受診することをおすすめします」

服にも注意が必要だといいます。

「ツバキやサザンカの近くに行くことがあった際は、微細な毒針毛が衣服に付着していることがあります。洗濯の際は、ほかの洗濯物とは一緒に洗わないことをおすすめします」

サザンカ

庭で発生してしまったら

庭などで毛虫を発見し場合、どうしたらよいのでしょうか。

「まだ小さい幼虫が群生している葉を見つけた場合は、大きなゴミ袋などで覆って、枝ごと切り落として廃棄しましょう。成虫が屋内に入ってきた場合は、追い払ったりせず、ビニール手袋や雑巾などで包んで捕らえて、そのまま捨てましょう。

樹木類やツツジ類のチャドクガを駆除する際には、ケムシ用駆除スプレーがおすすめですが、噴霧することで毒針毛が飛ぶこともあるので、距離をとって注意しながら使用します。その際、ビニール手袋を着用するなど、肌を露出しないようにしましょう」

今の毛虫退治は、将来の予防にもなるといいます。

「チャドクガの幼虫は、6月にはいったん発生が収まりますが油断はできません。今の時期に幼虫が大発生しているということは、この幼虫たちが大量に成虫になり、7~8月にかけて産卵すると考えられます。今年8月~9月にかけては、チャドクガ幼虫の大発生の恐れがあるのです。

なお、アメリカシロヒトリについても、大量発生すると幼虫が植物に害を与えますので、早めに駆除することをおすすめします」

木々の緑が日に日に濃くなっていく季節ですが、そこで活動する虫も増えていくものです。被害にあわないよう、十分に注意するようにしましょう。

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