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初夏から夏にかけて美味しくなる魚介類は? 魚介類の旬カレンダー

ウェザーニュース / 2024年6月4日 5時10分

ウェザーニュース

目に青葉がまぶしい時季になりました。海も海水温が上がってきて、魚介類の活動も活発になり、旺盛な食欲をみせるもの、春の産卵期を終え一段落しているものがあります。

そこで初夏から夏にかけて旬を迎える魚介類について、船橋地方卸売市場内、株式会社ヤマスエ水産取締役の内海貴久さん、有限会社まぐろ金辰商店取締役の金子俊輔さんに聞きました。

夏の白身魚はさっぱり涼やか

夏の白身魚の代表ともいわれる魚がこれから美味しくなるそうです。

「刺身で美味しい白身魚の代表として、『冬のヒラメ、春のマダイ、夏のスズキ』と言われるぐらい、夏の白身魚の代表、スズキが旬を迎えます。他に白身魚ではカワハギ、トビウオ、てんぷらで美味しいキス、アナゴ、干物で美味しいカマス(アオカマス)があります。

白身魚は刺身にすると透明感があり、氷でしめて冷たくしていただくと、見た目も涼しく身がシャッキリして上品な旨味があります。

また、『ブリ御三家』とも言われるカンパチが旬です。カンパチは養殖ものが1年中流通していますが、天然ものは今が旬。脂のノリはあっさりですが、身がよく締まって旨味が強く、コクがあります」(内海さん)

かつての大衆魚も旬へ突入

身近な魚の代表も旬を迎えます。

「かつてはザルでひと山いくら、というぐらい大量に獲れて安値だったアジやイワシも旬を迎えます。

アジ・イワシは一時漁獲量が激減し、高級魚になってしまいましたが、最近漁獲量が増えてきたために、手の届きやすい価格になってきました。刺身やフライ、塩焼きと何にでも合い、クセが少ない魚です。お手頃価格で脂のノリもよく、大きさも丁度良いのでぜひ食卓に並べてほしいですね。

貝類は、マガキにかわって岩ガキがこれから旬を迎えます。殻付きで売られていて、レモンをかけてそのまま食べるか、焼いて食べると濃厚な旨味が広がります。

川魚ではアユが旬を迎えます。ここのところで目立って入荷が増えてきました」(内海さん)

多くの魚が旬に突入する一方で、海の異変も見られるようです。

「近年の異常気象による海流の乱れからか、今頃はそんなに獲れるはずのないヒラメやキンキなどが大量に水揚げされるなど、あまり経験したことのない現象が起きています」(内海さん)

マグロは南半球が旬

回遊魚であるマグロは、南半球で獲れるものが旬だそうです。

「マグロといっても本マグロ(ミナミマグロ)、インドマグロ、メバチマグロなど種類が豊富です。

マグロ界の王者、本マグロは6~7月中旬ぐらいまではニュージーランドなどの南半球で獲れたものが旬です。それ以降になると境港などの日本海側、伊豆半島などに回遊してきたものが美味しくなります。

インドマグロやメバチマグロも同様ですが、今年の漁獲高は本マグロは少なめ、インドマグロとメバチマグロは平年並みで推移しています。値段も漁獲高に比例して本マグロは高く、インドマグロとメバチマグロは平年並みです。

メバチマグロがもっともお手頃価格なので、気軽に食べていただけると思います」(金子さん)

この時季には良質のタンパク質たっぷりの魚介類をいただいて、暑い季節に向けて体力をつけましょう。

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