愛知・岐阜周辺で雨雲が発達 一時土砂降りの雨に

ウェザーニュース

近畿方面から東進した雨雲が東海地方で発達し、愛知・岐阜県内で局地的に土砂降りの雨となっています。

一度の雨の時間はさほど長くはないものの、このあとも急な激しい雨にご注意ください。

風の収束も加わり雨雲が発達

日本海の上空には「寒冷渦」と呼ばれる寒気を伴った上空の低気圧があります。この寒冷渦に対応する地上の低気圧も日本海に存在し、地上付近では暖かく湿った空気が南から引き込まれています。このため上空と地上の気温差が大きくなることで大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲の発達しやすい状況になっています。

発生した雨雲は西から東に流れていて、今朝5時〜6時頃に大阪や京都で雨を降らせた雲が、8時頃に名古屋・岐阜付近に到達した状況です。

また、伊勢湾〜愛知・岐阜付近では西風と東風が収束しているため、地上で合流した風が上昇気流になることで、雲が発達しやすい環境となっています。このため雨雲がいっそう強化されたものとみられます。

雨雲は移動しているため、一度の雨の長さはさほど長くはありません。1〜2時間以内に本降りのピークは越える所が多そうです。ただ、大気の不安定な状態は午後も続くため、このあとも急な雨にご注意ください。