今朝は富士山に笠雲発生 寒気の影響で積雪も増える
ウェザーニュース / 2024年6月3日 10時50分
今日6月3日(月)は大気の状態が不安定で上空に水蒸気が多くなり、朝から富士山には笠雲が発生しています。
上空の寒気は昨日2日(日)から居座っていて、富士山の山頂付近では昨日は雨が雪に変わりました。今日もさらに雪が降り積もり、雪帽子が増えそうです。
富士山頂の気温は-5℃前後
強い寒気の影響で、富士山頂の気温は昨日2日(日)から-5℃前後で推移しています。富士山周辺では昨日は数十mmの降水があり、気温が低いので雪となり、山頂付近はかなり白くなりました。
今日も富士山頂では-5℃前後の予想で、高標高エリアは雪になる見込みです。富士山の山頂付近では積雪が増加し、さらに白くなった姿を見ることができそうです。
朝から笠雲発生 午後は天気急変に注意
今日3日(月)も大気の不安定な状態が続いています。上昇気流によって上空の水蒸気が増え、今朝は富士山では笠雲が見えました。
午後は東日本の各地で雨雲が発生する見込みで、雨雲は平地にも広がると予想しています。午後は関東甲信や静岡県の各地で、急な雨に注意が必要です。
笠雲のできる仕組み
笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
・上空の風が強い
・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすくなります。
強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲ができて、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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