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週刊地震情報 2024.6.9 能登半島地震の活動領域で1月以来の震度5強

ウェザーニュース / 2024年6月9日 10時30分

ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は、前週よりも若干多い水準です。能登半島周辺での地震が多くなっています。震度3以上の地震は4回発生しました。(6月3日~9日10時の集計)

国内:石川県能登地方でM6.0

石川県能登地方の地震

3日(月)6時31分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード6.0、深さ14kmと推定される地震が発生しました。この地震で石川県輪島市、珠洲市で最大震度5強、能登町で震度5弱、石川県能登から新潟県上越、中越で震度4を観測しています。

元日に発生した能登半島地震の一連の活動で震度5強以上を観測するのは1月6日以来で、マグニチュード6.0は本震以外では2番目の規模です。

この地震の直後にはマグニチュード5.0、最大震度4の強い地震が発生しましたが、翌日以降は有感地震の回数が減少し、地震活動は落ち着いています。

今回の地震は本震から5か月も経過してから発生したものです。こうしたケースは2018年の北海道胆振東部地震(M6.7の本震から5か月後にM5.8)や1993年の能登半島沖の地震(M6.5の本震から4か月後にM5.1)など少ないながら過去にも事例があり、ある程度の時間が経過しても油断ができないことがわかります。

国内:栃木県南部で震度3

栃木県南部の地震

5日(水)21時54分頃、栃木県南部を震源とするマグニチュード4.2、深さ60kmと推定される地震が発生しました。この地震で栃木県宇都宮市、鹿沼市、高根沢町、茨城県桜川市で最大震度3を観測しています。

栃木県南部を震源とする震度3以上の地震は約半年ぶりです。地震のメカニズムは北東ー南西方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。

栃木県内では北部に関谷断層が伸びている一方で、南部には知られている活断層がありません。今回の地震は栃木県南部を震央としていますが、地震の巣とも言える茨城県南部の領域に隣接していて、震源の深さからも似たタイプの活動と考えられます。

世界:オホーツク海でM5.9の深発地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は発生していません。最も規模の大きな地震はオホーツク海と大西洋中央海嶺付近で発生したマグニチュード5.9です。

日本時間の6日(木)夜にオホーツク海を震源とするマグニチュード5.9、深さ約622kmの地震が発生しました。この地震では青森県階上町で震度1を観測しています。深発地震に良く見られる異常震域で、震央に近い北海道で揺れを感じなかった一方、青森県で震度1を観測しました。

オホーツク海ではこうした深発地震がしばしば起きていて、2012年にはマグニチュード7.3の規模の大きな地震が発生。北海道や東北北部で震度3を観測し、関東でも震度1〜2の揺れを観測しました。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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