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昨春から続くエルニーニョ現象が終息 ラニーニャ発生の可能性が高まる(エルニーニョ監視速報)

ウェザーニュース / 2024年6月10日 16時10分

ウェザーニュース

気象庁は10日(月)に最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。エルニーニョ現象は終息して、平常の状態に戻ったとみられます。その後、夏から秋にかけてラニーニャ現象が発生する可能性が次第に高まる見込みです。

海洋と大気の状態がエルニーニョの終息を示唆

5月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は0.0℃で前月に比べて0.8℃と大幅に下がりました。

太平洋赤道域の海洋表層の水温は、中部から東部で平年より低くなりました。

太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、中部太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は平年より強くなりました。

海洋と大気の状態にはエルニーニョ現象時の特徴が見られなくなり、昨年の春から続いているエルニーニョ現象は終息したと考えられます。

夏以降はラニーニャ現象発生の可能性も

実況では太平洋赤道域の中部から東部に海洋表層の冷水が見られています。

エルニーニョ・ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によると、今後は太平洋赤道域の西部から中部で貿易風が強まるとともに、中部から東部の冷水がさらに強まり、秋にかけてエルニーニョ監視海域の海面水温が基準値に近い値か基準値より低い値で推移すると予測しています。

夏以降はラニーニャ現象が発生する可能性が高まり、9月には平常の状態が続く可能性よりも高くなります。

エルニーニョが解消しても海面水温は高温傾向

エルニーニョ現象は世界的な高温傾向の一つの大きな要因になっています。

ただ、それ以外の海域も海面水温の高い状況です。エルニーニョ現象が解消しても、この傾向はしばらく続くとみられます。日本でも夏の気温は全国的に平年より高い猛暑の予想です。

今後の天候に大きな影響を与える海の変化が引き続き注目されます。

出典
気象庁

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