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虫が飛び回る季節到来 ハエが“脚”をこすり合わせるのはなぜ? 驚きの生態

ウェザーニュース / 2024年6月29日 5時10分

ウェザーニュース

梅雨前線が日本列島を北上してジメジメとした日が増えるとともに、ハエが飛び回るのを見かけることも増えてきました。

あちこちに止まって回るのはなぜ? モジモジ手足をこすり合わせるのはなぜ? など、ハエには不思議な行動がたくさんあります。虫ケア用品最大手のアース製薬に教えていただきましょう。

ハエのモジモジの理由

どこからともなく現れ、食べ物や大切なものに止まるハエに不快な思いしたことはないでしょうか。 止まっては、“脚”をモジモジこすり合わせるのも不思議です。

「ハエが脚をこすり合わせるのは、脚の先にも味覚器官があるためです。常に脚をこすり合わせることで、脚の先についたゴミを落としているのです」

脚の先でも“味わっている”とは驚きですが、あちこちに出没するハエに人々は昔から悩まされてきました。

「家庭で最も見かけるのがイエバエです。イエバエは、人が生活している環境に生息し、自然環境にはほとんど存在しません。家屋内に好んで侵入して、特に台所、居間、トイレで多く見られます。

問題は、ハエは単に食べ物にたかるだけではなく、大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、赤痢菌、腸炎菌などさまざまな病原菌を運ぶことです。

1996年に問題となったO-157もイエバエによって媒介され、その後も被害が続いています。

ハエによって人や家畜に媒介される病気は、赤痢・コレラ・チフス・ポリオ・O-157など60種以上あるといわれています」

驚きばかりのハエの生態

人にとってハエが脅威となる理由は、爆発的な繁殖力にあります。

「ハエの成虫の寿命は1ヵ月ほどで、雌は一生の間に約500個もの卵を産みます。成長のスピードも早いです。

ハエは通常、羽化後4~5日してから産卵を開始し、1回に50~150個の卵を産みます。

卵は乳白色・長楕円形で、1日足らずで孵化(ふか)します。幼虫は早くて約1週間で成熟し、乾いた場所に移ってさなぎになります。

さなぎの期間は4~5日で、卵から成虫まで、わずか2週間足らずということです。

この繁殖力のためになかなかハエを退治するのは難しく、ときには何かに大量にたかっている姿を見ることになるのです」

ハエを見かけたら対策を!

ただ、汚いものにたかるハエを見る機会は減っていると感じる人もいるのではないでしょうか。

「昔と比べてトイレの水洗化、ゴミ収集など、住環境の向上でハエが減少しているため、最近では衛生害虫としての意識が薄れているかもしれません。

ただ、いまだにハエの被害は少なくない状況なので、危機意識の低下が問題になることも考えられます」

ハエは病気を媒介することで人に害をおよぼす可能性のある『衛生害虫』に変わりはないのですね。

「ハエは私たちの健康を脅かす恐れのある『衛生害虫』です。1回あたりの産卵数が多く、繁殖のスピードも早いため、見つけ次第すぐ駆除することをおすすめします。

すぐに駆除したいときは、エアゾールタイプの駆除スプレーを使用してください。キッチンなど殺虫成分の薬剤を使いたくない場所では、粘着剤を利用した捕獲器でハエを駆除するとよいでしょう。

排水溝や水たまり、ゴミなどハエが生息したり発生しやすい場所に散布する、液体タイプの駆除剤もあります。素早く広がるため短時間で駆除できます」

ハエが“寄ってこなくなる”ようにするのも大切です。

「食べ残しや生ごみ等はすぐに始末するようにし、清潔な生活環境を作りましょう」

暑くなる季節を迎え、油断せずにハエの駆除対策も考えておきましょう。


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