九州は今夜以降、大雨災害に厳重警戒 線状降水帯形成で猛烈な雨も
ウェザーニュース / 2024年6月27日 11時50分
九州付近に停滞している梅雨前線上を低気圧が進んできます。暖かく湿った空気の流入が強まることで、今夜以降は九州の広範囲で雨雲が発達し、局地的には猛烈な雨が降る見込みです。大雨災害に対して厳重な警戒が必要です。
九州に大量の水蒸気が流入し雨雲が発達
今夜は低気圧が対馬海峡を通過する予想で、梅雨前線は九州の北まで北上する予想となっています。水蒸気が時間あたりにどのくらいの量が運ばれるかを示す、水蒸気フラックスの分布を見ると、深夜は長崎県や熊本県を中心とした九州北部を中心に強まる予想です。
雨雲のもととなる水蒸気が短時間に大量に流れ込む上、上空に寒気を伴った気圧の谷が通過することで雨雲が急速に発達し、局地的には1時間に80〜100mmに達するような猛烈な雨の降る可能性があります。
これだけでも災害発生のリスクが高まる上、線状降水帯が形成された場合はさらに雨量が増して、大規模な土砂災害や河川の氾濫につながるおそれがあります。
気象庁は「九州北部では線状降水帯が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある」との気象情報を昼前に発表しました。ウェザーニュースの解析では、九州南部でも線状降水帯の発生リスクがあると見ています。
線状降水帯の発生有無に関わらず、災害レベルの大雨となることが予想されますので、避難などを行う場合はできるだけ明るいうちに済ませるようにしてください。
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