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強力ハリケーンがカリブ海を西進 ジャマイカを直撃するおそれ

ウェザーニュース / 2024年7月3日 9時0分

ウェザーニュース

この時期としては異例の強さとなっているハリケーン・Beryl(ベリル)はカリブ海を西進しています。今後はジャマイカを直撃するとみられ、影響が懸念される状況です。

周辺海域は海面水温が高い

大西洋・メキシコ湾エリアで今年初のハリケーンとなったBerylは、最も強いランクとなるカテゴリー5まで発達しました。この時期のハリケーンとしては過去にない強さです。

ハリケーン・Berylが通過した海域は海面水温が平年よりも2〜3℃ほど高くなっています。海面水温は昨年から地球規模で高い状況が続いていて、カリブ海などはその中でも平年を大幅に上回っている地域のひとつです。異例の発達に寄与していると考えられます。

発達のピークは過ぎたものの、日本時間の3日(水)6時の時点で中心気圧は943hPa、最大風速が65〜70m/sとカテゴリー4の勢力です。

ジャマイカにハリケーン警報

ハリケーン・Berylは今後も西寄りに進む予想となっています。それほど大きなハリケーンではないため、進路から少し離れたプエルトリコやドミニカなどは直接的な影響がそれほど大きくなかったものの、ハリケーンが直撃するとみられるジャマイカは荒天となる見込みです。

日本時間の3日(水)夜から4日(木)の朝にかけて最も近づく見通しで、その時点でもカテゴリー3の勢力を保ち、最大風速は50m/s以上が予想されます。


ジャマイカの気象当局はハリケーン警報を発表し、最大限の警戒をするよう呼びかけています。

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