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起床時のめまいや頭痛も天気痛が影響!? 寝る前にすべき予防とは

ウェザーニュース / 2024年7月15日 5時10分

ウェザーニュース

梅雨とはいえ、大雨になったかと思えば夏を思わせる陽射しが続くなど、各地で落ち着かない日が続いています。

気圧や気温の変化で体調不良を起こす「雨ダルさん」にとっては辛い時期ですが、意外な症状に起床時のめまいや頭痛があります。

「雨でなくても、雨ダルさんに天気痛が起きることはある」と、ウェザーニュース気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生は説明します。対策など詳しく教えていただきましょう。

夜中の気圧変化からめまいや頭痛!?

朝起きてすぐに、めまいや頭痛に悩まされることはないでしょうか。もしかしたら雨ダル症状かもしれません。

「雨ダルさんとは、雨の日などに頭痛や肩こり、めまいといった天気痛が出る人たちのことです。症状は様々で、腰痛や関節痛、耳鳴りのほか、体のダルさ、ひどい眠気、気持ちの落ち込みなどもあります」(佐藤先生)

朝に、めまいや頭痛が起きるのはなぜなのでしょうか。

「夜中に気圧の変化があり、それがきっかけとなっていると考えられます。

天気痛は、気圧や気温、湿度など天気による刺激がストレスとなって、自律神経のバランスが乱れることで不調が引き起こされる気象病です。自律神経は血圧や呼吸、体温、内臓の働きなどをコントロールしているため、様々な不調が引き起こされます。

天気の要素のなかでも天気痛に大きく影響するのが、気圧の変化です。気圧は天気だけではなく、1日のなかでも変動します。

日没後は大気が冷えることで、気圧がほんの少し下がります。わずかな変化ですが、睡眠中は脳や自律神経もお休みモードで影響を受けやすく、気圧に敏感な雨ダルさんが、めまいや頭痛を起こすきっかけとなるのです」(佐藤先生)

梅雨、台風、ゲリラ豪雨に注意

今年の梅雨は、雨ダルさんにより負担となっているかもしれません。

「雨ダルさんは、気圧が変化し、天気が崩れるときが苦手です。気圧が低いまま、高いままのときは案外平気です。例えば、いつも調子の悪い雨ダルさんが、晴ればかりのハワイでは元気に過ごせたりします。

今年の梅雨は、シトシト雨が続くというより強い雨に見舞われることが多かった。そのため気圧の変化も頻繁になり、より天気痛が心配な状況といえます。夜中に雨が降り出すと、起床時のめまいや頭痛も重くなる傾向があります。

急激な気圧の変化を伴う台風やゲリラ豪雨なども、雨ダルさんは用心した方がよいでしょう」(佐藤先生)

朝のめまい、頭痛を改善

雨ダルさんがめまいや頭痛から逃れる方法はあるのでしょうか。

「起床時にめまいや頭痛が起きる雨ダルさんは、予防が大切です。あらかじめ夜中の天気をチェックして、気圧変化が起きそうなときは、めまい薬などの予防薬を服用しましょう。

また、『くるくる耳マッサージ』もおすすめです。内耳まわりの血流をよくすることで、自律神経の働きを整え天気痛を軽減する効果があります。普段から習慣にすることで、予防にもなります。

ただし、起床時のめまい、頭痛の原因は脱水症状のほか、メニエール病、良性発作性頭位めまい症、脳腫瘍などが隠れている可能性もあります。疑わしいときは医療機関を受診しましょう」(佐藤先生)

雨ダルさんは天気の変化に敏感ですが、いつもの不調と我慢してしまわず、予防策を行うことで健やかに過ごせるようにしていきましょう。

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