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今日は7月7日 今年は太平洋側などで七夕の星空が見られるチャンス

ウェザーニュース / 2024年7月7日 7時16分

ウェザーニュース

今日は7月7日、七夕です。七夕は一年に一度、織姫と彦星が天の川を渡って会うことを許された日ともいわれ、星に願い事をする風習があります。

例年は梅雨の大雨が多い時期ですが、今日は織り姫と彦星が輝く星空が見られるエリアはあるでしょうか。

天の川を挟んで輝く一等星、ベガとアルタイル

夏の大三角(アストロアーツ社「ステラナビゲータ」より)

「七夕」は古代、中国から伝わった伝説や「乞巧奠(きっこうでん、きこうでん)」という行事に、もともと日本にあった風習が結びついて誕生したといわれます。形を変えながら、今に受け継がれてきました。

古代中国の伝説では、わし座の一等星アルタイルを牽牛星(けんぎゅうせい)、こと座の一等星ベガを織女星(しょくじょせい)といいます。彼らはめでたく結婚したものの、互いに夢中になりすぎて、仕事を怠けるようになってしまいます。怒った天帝は二人を引き離しますが、嘆き悲しむ二人を憐れみ、年に一度、7月7日だけ、天の川を渡って会うことを許したといわれます。

日本では、牽牛星は彦星(ひこぼし)、織女星は織姫星(おりひめぼし)と呼ばれてきました。

ベガとアルタイルは夏の星空を彩る代表的な「夏の大三角」を形づくる星です。二つの星の間には、七夕伝説と同様に天の川が流れています。ベガ(織姫)とアルタイル(彦星)は日が沈む頃にはすでに東の空に現れており、深夜には南の空高くに昇ります。

今年は七夕の星空を見られる?

今夜は、太平洋高気圧が北への張り出しを強めているため、梅雨前線が日本海〜北日本にまで北上した状態が続きます。気圧配置は梅雨明け後に近く、西日本〜東日本の太平洋側では晴れるところが多くなる見込みです。今年の七夕は星空が見られるチャンスといえそうです。短冊に願い事を書いたら、ぜひ空を見上げてみてください。

夏の沖縄や九州の東シナ海側では、湿った空気の影響で所々で発生する雲の影響が心配です。

一方、梅雨前線に近い北陸〜北日本は厳しい見込みです。ただ、低気圧と前線の隙間に入る東北北部ではわずかながらチャンスがあるかもしれません。

伝統的な「七夕」は梅雨明け後の時期だった

毎年七夕の時期は、曇りや雨のすっきりとしない天気になることが多いのが特徴です。


なぜこんな時期に七夕が…と思うかもしれませんが、実は古来の七夕は旧暦の7月7日、つまり明治以降の太陽暦でいう8月頃の行事だったのです。この時期には梅雨も明けているため、星空が綺麗に見られる天気の所が多くなります。

また、旧暦は月の満ち欠けにあわせて日付が決まるため、毎月7日頃には「上弦」に近い細めの半月が南西の空に輝きます。下半分が光る月が、天の川を渡るための舟のように見える、ともいわれます。

国立天文台などでは、旧暦(太陰太陽暦)の7月7日にあたる日を「伝統的七夕」と呼んでいます。伝統的七夕の日付は8月上旬頃〜下旬頃と毎年大きく変わりますが、今年は8月10日(土)が「伝統的七夕」です。

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