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海の日のレジャーで知っておきたい 「離岸流」の特性と対処法

ウェザーニュース / 2024年7月15日 12時0分

ウェザーニュース

今日7月15日(祝・月)は海の日です。まだ梅雨が明けていない地域も多いですが、東日本や西日本では蒸し暑い日が続いています。海水浴に出かける方もいるのではないでしょうか?

海水浴は楽しい反面、沖に流され溺れたという水難事故が毎年数多く報じられます。この原因のひとつに「離岸流」と呼ばれる海水の流れがあります。

気付きにくい沖に向かう水の流れ

離岸流とは、波に運ばれた海水が沖に戻る際に発生する強い流れのことです。

冒頭の図は上空から見た海岸の様子で、上側が沖を示しています。離岸流の規模は波の高いときほど大きくなり、幅は10〜30m程度、長さは数10m〜数100m程度に及ぶこともあります。

流れの速さも波が高いときほど速くなり、秒速2mを超えることもあります。このような速い流れのときは、陸に向かって泳いでいるつもりでも沖に流されてしまうことがあります。しかし、沖に向かうにつれて流れの速さは弱まります。

一見、波が低く見える場所でも離岸流が発生していることがあります。ただし、実際に海の中にいると気付きにくい現象です。

離岸流の中では、泳いでいるうちに気付かず沖に流されてしまう事例や、海底に足をつけて立っている状態でも身体が沖に押され、足が届かなくなってパニックに陥り溺れてしまう事例が多く報告されています。

流されたと気付いたら、慌てず浮くことが最優先

もしも離岸流に流されたと気付いたら、まずは落ち着いて浮くことが重要です。

【1】慌てず落ち着く。可能であれば、まわりの人に流されていることを知らせる。
【2】無理に岸に戻ろうとせず、岸と平行に泳ぐ
【3】沖向きの流れを感じなくなったら、岸に向かって泳ぐ。泳ぎに自信のない場合は、無理に泳ごうとせず浮くことに専念する。

離岸流の中で岸に向かって泳ごうとすると、泳ぎに自信のある人でも流れの速さ次第では前に進むことが困難で、体力を激しく消耗してしまいます。

まずは落ち着いて浮き、可能なら岸と平行に泳いでみてください。そうすることで離岸流から脱出し、比較的楽に岸へ戻れる場合があります。

海で楽しく遊ぶために

これから海水浴シーズンのピークを迎えますが、海で遊ぶ際は離岸流に注意してください。

波が高く遊泳禁止になるような日は、離岸流も強くなるため、絶対に海に入らないでください。

また、突堤や護岸などの人工物の近くも離岸流が発生しやすいため、遊泳禁止の場所では海に入らないでください。


参考
第九管区海上保安本部海洋情報部HP「海水浴シーズン到来!!離岸流に注意しましょう!」
長岡技術科学大学HP「離岸流について」

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