夏は昼に虹が見えない 太陽の高度が関係
ウェザーニュース / 2024年7月16日 5時30分
雨の降る前後に七色のアーチ「虹」が見られることがあります。
虹は太陽が出ている間なら季節や時間帯を問わず、雨が降っている近くで見られるイメージがあるかもしれませんが、実は夏の昼間には虹が出現しにくいのです。
虹は必ず太陽と反対側に見える
![](http://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202407/202407150165_box_img0_A.jpg?1721011299)
太陽と虹が見える位置関係
虹はいろいろな方向に出現するように思えますが、実は太陽の反対側にしか見られません。太陽を背にして立つと、太陽の光が差してくる方向から常に42度の角度を保った高さに虹が現れます。(※画像の赤線参照)
そのため、太陽が低い位置にある時の方が、虹はより高いところに見えることになります。一般的に太陽と地面の角度(=太陽高度)が50度以下だと虹が見えやすいと言われています。
夏の昼頃は太陽が高過ぎて虹が見えない
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/202407/202407150165_box_img1_A.jpg?1721011299)
正午の太陽高度(東京)
太陽の角度は季節や時刻によって変わります。一日の中で太陽高度が最も高くなる時間は正午です。さらに季節ごとに見てみると、夏至の頃が最も太陽高度が高くなり、冬至の頃が最も低くなります。
例えば東京の場合、夏至(6/22頃)は、8時半頃には太陽高度が50度を超え、15時を過ぎると再び50度を下回ります。春分(3/23頃)や秋分(9/21頃)は、11時~13時以外は太陽高度が50度以下です。そして、冬至(12/22頃)では一日中太陽高度が40度以下になります。
つまり、夏至に近い6月頃の12時前後の時間帯には太陽高度が80度近くに達し、その時間には自然な状態では虹が見えることはないといえます。5月~7月も、夏至に比べると太陽高度は低いものの、昼間に虹が出現するまでの太陽高度にはならず、昼間に虹を見るには条件的に難しいのです。
夏によく見られるイメージがある虹ですが、実は昼間は見えにくい条件となっています。夏に虹を見たい場合は、朝や夕方の雨雲が近くにある時に狙うのが良さそうです。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
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