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鮮度を見るポイントは? 生で冷蔵保存はNG? 旬のししとうの選び方と保存法

ウェザーニュース / 2024年7月23日 5時10分

ウェザーニュース

今の時季、緑色の鮮やかなししとうが店頭に並んでいます。他の野菜と同じく、ししとうもハウス栽培と露地栽培を合わせて1年中出回りますが、今は露地栽培ものが旬を迎えています。

ウェザーニュースでは、「ししとうは好きか、嫌いか」についてアンケート調査を行いました。

10代では約6割が「嫌い」という回答で苦手としている人が多いようですが、年代が上がるにつれて「好き」と答える人が増えていることがわかりました。

このししとう、ピーマンよりかなり小さく、パックに入って販売されていることが多いため、あまりよく見ないで買うことが多いかもしれません。しかし、美味しいししとうを選ぶコツがあるそうです。野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

ししとう=甘とうがらしにも種類が

ししとうは、ナス科トウガラシ属に分類され、ピーマンやパプリカとともに「甘とうがらし」と言われています。

「たまに辛いものもありますが、基本的には辛くありません。夏のししとうは肉厚でジューシーなのが特徴で、今まさに旬のおいしい時季を迎えています。ししとうには多くの種類があり、それぞれ見た目も味も個性があります。

まず、代表的なのは店頭でも最もよく見かける『ししとう』です。小指程度の大きさで、価格も手ごろです。てんぷらやフライ、焼き物に向いており、多少青臭いと感じる方もいらっしゃいますが、シャキッとした食感とほんのり甘みが感じられます。

最近よく見かけるようになってきたのが、京都府舞鶴市万願寺地区で生まれた京野菜の『万願寺とうがらし』です。見た目は非常に唐辛子に似ているのでいかにも辛そうに見えますが、ししとうより大きく、種が少なく甘みが強く、ピーマンのような食感でありながら、ピーマンほど青臭くありません。

奈良の伝統野菜である、『ひもとうがらし』というのもあります。長さが10~12cmあり、名前の通り細長くひものような形をしていますが、皮が柔らかく甘みの中に爽やかさが感じられます。

その他にも紫色をしてポリフェノールを含む『紫ししとう』、京野菜として有名な『伏見甘長』というのもあります」(吉田さん)

さまざまな種類があるししとうですが、美味しいししとうの選び方を教えてください。

ツヤとハリ、ヘタで鮮度を見る

ししとうも他の野菜と同様、鮮度が第一です。

「まず表面にツヤとハリがあるものは鮮度がよいものです。またししとうはヘタと柄が長めに付いていることが多いので、ヘタも鮮度の目安になります。ヘタがしっかりとしていて、黒っぽく変色していないもの、柄はピンと張っていて切り口がしなびたり、茶色っぽくなっていないものを選びましょう。

鮮度とは別に、ときどきすごく辛いししとうにあたる、ということがあります。ししとうは高温や乾燥などのストレス、また生育日数が長いと辛くなる場合があると言われています。ただ、見た目だけでは辛いか辛くないかを判別するのは難しいので、少し切ってなめてみるのが最も確実です」(吉田さん)

ししとうは冷風が苦手

ししとうはパックで販売されていることが多く、一度で食べ切れない場合がありますが、冷蔵庫に入れておくと比較的早くしなびてしまうようです。

「ししとうは冷風が苦手なので、温度の低い冷蔵はNGです。紙袋などに入れて冷暗所に置いておきましょう。ただし、これからの時期は冷暗所でも30℃以上になるので、買ってきたらあまり置かずに早く食べる、が鉄則です。

もし食べきれないようなら、生で保存ではなく、直火やフライパンで焼いてからめんつゆなどに漬けて、焼きびたしにするのも手です。保存容器につゆごと入れて冷蔵庫で保存すれば2~3日は保存が効きますし、味の染みた冷たいししとうは夏のおかずにぴったりです」(吉田さん)

ししとうには油との相性が良いβ-カロテンが豊富なので、てんぷらや素揚げ、炒め物などにすると効率よく栄養を摂取できます。また、ビタミンCも豊富ですが、水溶性なので調理の際には茹でずに炒める、揚げるなどがおすすめだそうです。

色鮮やかな旬のししとう。美味しく調理して栄養をもれなく摂取し、酷暑に備えましょう。

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