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富士山を覆う帽子のような「笠雲」が出現

ウェザーニュース / 2024年7月19日 7時0分

ウェザーニュース

今日7月19日(金)の4時頃から7時頃にかけて、富士山の静岡県側では、山頂を覆う帽子のような「笠雲」が見られました。

湿った風が富士山を乗り越えるときに発生する、地形が由来の雲です。

笠雲のできる仕組み

笠雲は富士山のような高い山の山頂付近に出現する雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・ある程度の強風が吹いている
 ・上空の空気の湿度が高い
という気象条件の時に発生しやすくなります。

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。

時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲ができて、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるわけです。

湿った空気が流入中

今日は梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいます。富士山周辺では10m/s程度の南西の風が吹いていて、風が富士山にぶつかる静岡側(南西側)の斜面で、濃密な笠雲が見えていたようです。風下の山梨側(北西側)では雲が消散している様子が見られました。

今日の東日本・西日本の太平洋側では晴れたり曇ったりの所が多くなりますが、湿った空気の影響で大気の状態が不安定となっていて、局地的に雨雲が発達する可能性があり、夕立やゲリラ雷雨のような急な激しい雨になる所もありそうです。どこで雨雲が発達するかは予想が難しいため、雲行きが怪しくなってきたら雨雲レーダー等を活用して、通り雨に備えるようにしてください。


写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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