南シナ海の台風4号は中国・ベトナム国境付近へ 周辺では大雨のおそれ

ウェザーニュース

南シナ海の台風4号は今後も北西に進み、23日(火)頃に中国とベトナムの国境付近に上陸する見込みです。進路にあたる地域は大雨のおそれがあり、現地では警戒を強めています。

7月1か月分の大雨となる可能性

南シナ海の熱帯低気圧は12時に台風4号となりました。雲の渦巻きはそれほど明瞭ではないものの、積乱雲の発達は顕著で、活発な雨雲の一部は海南島にかかり始めています。


この後も北西に進む見込みで、進路にあたる海南島や中国・ベトナムの国境付近では大雨になる見通しです。上陸が予想される23日(火)夜までの雨量は多い所で300mm前後に達するとみられます。

平年の7月1か月分に匹敵するような雨がわずか数日で降ることになるため、土砂災害や洪水などのおそれがあります。熱帯低気圧の進路によって雨量が増加する地域が変わってきますので、現地の気象当局は情報を発表し、警戒をするよう呼びかけています。